2006年4月27日(木)「しんぶん赤旗」

勇気 確信 希望

職場問題学習・交流講座討論・感想から

「報告」と参加者の思いが共鳴

結びつきは あいさつから


 日本共産党が22、23の両日開いた職場問題学習・交流講座の参加者から「志位委員長の報告は、参加者の要請にピタリとこたえるもので説得力があった」「発言は壮大な人間のたたかいのドラマだ」という声があがっています。職場支部の活動を一歩でも二歩でも前進させるために、すすんだ経験を学びあい、困難をリアルに見て打開する方策を探求する目的で開かれた「講座」を、四百数十人の参加者はどう受け止めたのか。その討論と感想を紹介します。


「報告」私たちと同じ目線

 党中央が県・地区と協力して全国二百七十を超える職場支部から面談、聞き取りをして準備した講座。その過程と、志位和夫委員長の報告、三十六人の発言が共鳴しあい参加者の感動をよんでいます。

 「二百七十を超える聞き取り調査をおこなったうえでの志位委員長の報告はとてもリアルで説得力がありました」(岩手)、「職場支部の活動を一歩でも二歩でも前進させるという党中央の決意が伝わってくる報告だった」(兵庫)、「私たちと同じ目線で志位さんが話している感じがした」(大阪)、「待たれていた学習・交流講座だった」(労組グループ)

 大阪から参加した男性は「志位委員長の報告、問題提起と全国の発言を聞き、学んで、本当に勇気と確信、“希望”をもらいました。民間大経営や公務職場、どこでもきびしい情勢。困難をみずからの力で切り開き、不屈に明るくがんばりぬいている姿に同じ党員として胸を熱くしました」、東京の男性は「全国の職場を訪ね、調査しただけのものは十分、内容に反映していると感じました。なぜなら私の職場の状況と同じだからです。全国各地の発言を聞き、この状況をなんとかしたいという思いは同じでした」という感想を寄せました。

 栃木県から参加した若い女性は入党したばかりです。職場の先輩に連れられて参加しました。「志位さんのお話は、『そうだ』『そうだ』と思うことばかりでした。過密労働、低賃金、賃下げ、悪化する労働条件…。それに向かっていくことの大切さ。そのなかで、まずあいさつ、対話。学習不足の私ですが、どんなことでも話し合っていくことならできるのでは…と感じました」。未来に向かって新たな一歩を踏み出しています。

 秋田県のベテラン党員は、「明日からの活動に向かう元気をいただきました。後継者づくりの問題を真剣に考え、いま一度取り組まなければならないと痛感しました。それにしても全国にこんなに奮闘している同志の方々がいるということを改めて実感し、大いに励まされました」と書きました。


成果主義と非正規 私の職場も

 財界・大企業の職場支配の二つの柱、正規雇用労働者の非正規雇用労働者への大規模な置き換えと成果主義賃金。志位委員長は報告で、「財界・大企業の身勝手な雇用破壊――非正規雇用、成果主義が、国民生活のあらゆる分野に深刻な問題を引き起こしていることを社会的に広く告発し、社会的な反撃で包囲し、無法・横暴な職場支配を打開する」ことを訴えました。

 討論では、こうした職場の実情や、非正規労働者にアンケートをおこない、連合系組合に待遇改善を繰り返し申し入れて、正社員への登用制度や時間給の値上げや給食費を正規と同じ値段にする要求を実現した(私鉄の職場支部)などの経験が報告されました。

 参加者からは「(成果主義賃金は)数字を客観的に見せて評価していますが、やはり上司の好みが入り、具体的な成果を上げた労働者に説明ができない事態もあります」(東京)という声が各分野の職場から寄せられました。

 茨城県の男性は「職場では若い人たちの間にメンタル疾患が広がり、深刻な事態となっています。志位委員長の報告の中でのメンタルヘルスの問題は、私の職場の実態そのものです。成果主義賃金制度と裁量労働のセットによるハドメのない長時間労働が半ば強制的に行われています。そのなかで多くの青年が健康を破壊され、働くことの意味さえ分からなくなっています。職場の党は小さいですが、全国の発言を参考にして奮闘する決意です」と記しました。

 民間大企業の党員は「造船の現業でも二分の一から三分の一が派遣労働者の職場もあり、品質、技術の伝承の上で問題になっている。事務・技術労働者の職場では、派遣労働者は二百円近くも高い昼食代を支払わされている。非正規雇用労働者について脱法行為をやめさせ、労働条件改善に努力したい」とのべました。

 「非正規労働者の問題は地域の問題でもあると思います。地域に非正規労働者が多数いるということは、その家族を含めると大変なことです。この問題を企業別にだけ考えるのではなく、地域的にも位置づけることが重要になっています」(神奈川)という感想も寄せられています。


矛盾つかめた 方向みえた

 「これまでは“なかなか展望が見えない”という気分がありました。それが職場の矛盾をどうつかむかについて(1)財界・大企業が品質の劣化や事故の多発など、職場支配を自ら掘り崩す矛盾をつくっている(2)しかしそれを自ら正そうとはせず、労働法制のいっそうの改悪をねらっている(3)労働者への攻撃を後押しする自民党政治の役割がこんなに見えやすいことはない―と整理されることによって、職場支部のとりくみを中心に、社会的連帯の力で立ち向かう必要性と可能性が明らかになったと思います」

 こう書いたのは新潟県から参加した男性です。志位委員長が報告で、職場の矛盾をとらえる際に重要だと指摘した三つの観点に共感し、たたかいの展望が見えたという確信が多数寄せられています。

 「職場のなかでは民間であれ公務であれ、厳しくなっているが、要求が切実になっている。志位委員長が分析されたように相手側の矛盾でもあることがつかめた。職場での党組織が、そうした相手側の矛盾と労働者の変化を的確につかんで対応すれば前進が可能との確信もつかめた」(大阪)、「職場の矛盾をどうつかむかについて三つの観点でとらえることが強調されましたが、まさにこの観点で財界と自民党政治のねらい、役割をとらえ、職場を変えるためにも党を大きくする、政治を変えることが大切ということを語っていきたい」(神奈川)、「この矛盾を解決する力は財界・大企業にはない。労働者の団結、国民の社会的連帯だということ。そのためにも本当に大きな党を職場に建設していくことが求められている」(中央グループ)

 埼玉県の男性は、財界の攻撃が自らの職場支配を掘り崩す矛盾もつくりだしていることについて「たびかさなる重大事故や品質の劣化、就学援助率の増加、実務で忙殺されて子どもたちに手がまわらない教育現場、自殺、メンタルヘルスの問題など、あらためてその事実の多さに驚いている。多くの発言からいくつかの方向性も見えてきた」として、労働者の身近な要求を取り上げて実現のために奮闘する決意をのべました。


公務員攻撃 住民とともに反撃

 公務員への攻撃や公務労働に成果主義の導入が強められていることについて、志位委員長は「成果主義が、いかに住民サービス切り捨てと結びつき、『全体の奉仕者』としての仕事を否定するものであるか、学校の職場では、成果主義が、いかに一人ひとりの子どもの成長に目をむけた教師の仕事をねじまげるかを告発し、『よい仕事がしたい』という要求に依拠したたたかいをすすめる」ことをよびかけました。

 静岡県の男性は「イデオロギー攻撃のなかで半ばあきらめかける気分もありましたが、一つ一つの問題に系統的に反論していくことが重要だと思いました」と書きました。兵庫県で中学三年生の四十人近い学級の担任をしている男性は「困難を個々の教員の力量の問題としてすりかえる行政のやり方が許せません。良い教育をするために教育条件を大きく改善し、教員の多忙や健康問題を、組合レベルだけでなく議会でもとりあげ、大きな社会問題としていく方向がみえてきた」と展望を記しました。

 討論で自治体職場の代表が「住民が主人公となる運動こそ反撃の主体。住民に実態を知らせ、住民が怒り、それを組織することが大切だ」と発言したことは、「公務員攻撃とどうたたかっていくかについて、一番共感できたのは住民と一緒にたたかっていくということです」(大阪)、「自治体職場からの、『住民に行政の問題を知らせ、住民運動で問題を解決していく』という発言は参考になりました」(愛知)と反響をよんでいます。

 大阪府の男性は「学童保育廃止反対のたたかいを住民とともにとりくみ、公立廃止になったが、労働者を削減させず、内容は今までを維持する成果を勝ち取った。そのたたかいの中心に党支部があった。たたかった支部で確信も広がり、二人の青年党員を迎えた」経験を寄せました。

 教育基本法改悪を許さないたたかいを急速に強めようとの志位委員長のよびかけにこたえて、教育関係職場の代表は、「愛国心問題にかかわって戦争に反対する国づくりだけを訴えていては共感が得られないと悩み、工夫してきた。真の愛国心問題を語ることで国民に共感と支持が得られると思う」と発言。新潟県の教員は「教基法改悪の上程反対や公務員攻撃、評価制度、学力テスト問題など、『違い』を超えていかに大きな運動にしていくか…子どもや親、地域にすてきな教育をしていくという観点が大切だと実感した」という決意を表明しました。


「政策と計画」 これならできる

 「『政策と計画』という場合、それを難しく考えないことが大切です。その土台は、労働者と日常的に結びつき、人間と人間との信頼関係をつくることにあります」「一つは、出発点はあいさつから、ということであります」との志位委員長の提起に共感の声が相次ぎました。

 島根県からの参加者は「まさか志位委員長の報告の中に『出発点はあいさつから』なんてことが出てくるとは思いませんでしたが、そういう現場の視点をとらえられることがこの党のすばらしさだと実感しました」と感想を書いています。

 そして、「『政策と計画』では、日常的にあいさつから始めて、人間的に信頼関係をつくることからということなので、それだったら何かやれそうな気がしました」(徳島)など、「これならできる」「ここからまず始めてみよう」という感想が多くの参加者から出されました。

 人間的結びつきという観点からこれまでの自分たちの活動を見直す感想もありました。長野県の参加者は「労働者と結びつき、日常的に信頼関係を築く、これが党活動の根本であるとの指摘を改めてかみしめている。日常の活動の忙しさを理由に、当面の課題をこなすだけできゅうきゅうとしている現状を反省している。一刻も早く支部の同志と話し合い、職場労働者の悩みに応えていきたい」と決意を書いています。

 また、志位委員長の「労働者のすべての生活にわたってつきあう」「党員の苦しみは、労働者みんなの苦しみでもある。ここに党員と労働者との結びつきの基礎があるし、団結の土台がある」との提起に、「毎日へとへとでしたが、ああ、自分がしていることは大変でつかれちゃってもいるけど、正しいことしてるんだな、がんばろうと前向きになれました」(神奈川)との声が寄せられました。

 多くの参加者が「政策と計画」づくりに新たな意欲を語っています。「『政策と計画』という言葉自体を大変難しい重いことと受けとめていました。結びつきを広め深め、要求・願いから出発し、組織していくこと、そのことは日常的に可能なことかなと考えるようになりました」(千葉)


後継者づくりのヒントつかんだ

 ここ数年の間に「団塊の世代」が大量に退職し、職場の党支部を継承・発展させることが大切な課題になるなかで、どうやって後継者をつくるか、報告を受けて真剣な討論が交わされました。

 「何としても後継者をつくろうという気概がふつふつと伝わってきました。職場の中には非正規労働者もどんどん増えています。この若い労働者と、知恵を出し合って何とか対話を進めたいと思います」(京都)、「私たちの党がこれまで頑張ってきたことが無駄ではなかった。このことを全国の活動の教訓を聞いて確信しています。青年の心をつかめば展望は開ける。とことん青年と労働者といっしょに力を合わせる関係づくりを進めたい」(千葉)

 青年にどう接近し、どう結びつくか。全国の豊かな経験を聞いてヒントがつかめたとの声が出されました。大阪府からの参加者は「『青年には自分の子どものように接する』との話もありましたが、私たちも『決して押しつけず、よく話を聞き相談しながら共に考える』姿勢を堅持しながら大きく飛躍していきたい」とのべています。

 党員拡大へのためらいのなかに「こんな苦労は味わわせたくない」という声があることについて、志位委員長が「やはり、自らの日本共産党員としての苦労に誇りをもち日本共産党員としての生き方を正面から語る――労働者党員魂を語るということです」と提起したことに共感が寄せられました。

 「『(職場で自分たちが味わった)同じ差別をされるとかわいそう』論は、入党を訴える相手に対して失礼ではないかと思うようになりました。差別を受けたとしても、共産党員であって本当によかったと思います。入党を決意した当時の私と同じ若い労働者はいるはずです」(福岡)

 あらゆる労働者のなかに党が根を下ろす問題で、討論では職場新聞の発行の経験が各地から紹介されました。神奈川県の参加者は「特に職場新聞を出すには、職場の生の声を聞く、労働者訪問をする、要求を足で聞く、ここが大切だ、足をまずここから出すことを学んだ。支部ですぐにスタートしたい」と決意を書きました。


会議と学習、ひざ打つ思い

 自民党政治の政治悪と資本による職場支配という二重の困難のなかに置かれた職場支部でこそ、綱領学習と支部会議が困難打開のカギ―。志位委員長のこの提起にかみあって、討論では苦労しながらも支部会議、学習会の開催に努力している経験が語られました。

 「正直に申し上げて、どのような議論・討論になるのかよく分からなくて、あまり期待もしていませんでした。しかし、『資本論、綱領の学習講座二十三回』『職場新聞三千部を宅配』をはじめあっと驚くような活動を知り、なるほどとひざを打つ思いでした」(労組グループ)

 岩手県からの参加者は「自覚的に生き生きと活動している支部、職場の問題解決のために一緒にたたかい前進を勝ち取った支部などに共通していることは、週一回の支部会議が軸になっていて、職場の状況をリアルに出し合い、学習を重ね、確信をもって活動していることを感じました」。

 石川県の参加者は「職場支部でこそ、週一回の支部会議を重視して、学習の努力をしていることが大事だと思いました。石川でも困難に直面している支部の多くはここが崩れています」と記しています。

 「自分の支部だけが困難な状況にあり、特殊な支部であると考えていた」という静岡の参加者は「志位委員長の報告や各支部の発言で、自分たちだけが特別な存在ではないこと、困難な状況にあるが、党の役割と今後どうするかを真正面からとらえているかが、現状を打開できるかどうかの分かれ道であることが分かった。まず、支部会議を開くことから始めよう」と決意を新たにしています。


職場の党員に敬意をもって

 「会社側の攻撃と労働条件の悪化のなかで、不屈に奮闘する職場の党員に、本当に敬意を表して接していたかを振り返っています。私自身、苦労に心を寄せて接する認識が薄かったと反省しています」(岩手)

 志位委員長は、職場支部にたいする機関の指導と援助の基本姿勢について、(1)職場の同志に敬意をもって接する(2)長期の目で職場支部を強める手だてをとる(3)機関として支部の活動を励ます独自のとりくみを行う――の三点を強調しました。この指摘が、参加した職場援助委員会のメンバーや機関役員の胸に響いています。

 「党機関の基本姿勢としての三点を肝に銘じなければならない。困難な職場で懸命に奮闘する支部や党員の姿にふれ、心から敬意をもって接し、実情を謙虚に学ぶこと、長期の目で援助することを、機関全体の精神にしなければと痛感した」(兵庫)、「党勢拡大で成果を上げるところには親身に援助するが、そうでない職場支部には指導しないという悪習を打破する必要がある。役に立つかどうかを基準にした支部への対応を刷新する必要がある。『政策と計画』をもった支部が自覚的活動をすすめていることが発言で示されたが、この点を職場対策の中心においた援助ができるように努力したい」(大阪)という感想も寄せられました。

 こうした援助を系統的にすすめるための党機関の体制強化についても、報告と討論に刺激を受けたという声が出されていることも特徴です。

 東京都の地区役員は、埼玉県の代表が、(1)電話では援助できない(2)支部との約束は守る(3)即効果を求めない(4)来年の選挙戦に向けて指導・援助の“中断”を絶対しない、と発言したことに「共感した」と感想を書き、「指導の“中断”は、職場問題の位置づけにかかわる。志位委員長が強調した『日本の未来がかかった』問題という点を堅持して頑張りたい」と決意を寄せました。

 「機関の本気が試されるのは、中断しないことだと痛感した。並大抵の努力ではだめだと思うが、職場の党員に心を寄せ、ともに考え、ともに前進する立場で援助を強めたい」(鹿児島)、「選挙を一年前にして、このままでは職場対策が後景に追いやられかねないが、いま手を打てば来春にも間に合う可能性はある。“日本と党の前途”をかけ、全力で頑張りたい」(宮城)という感想もありました。


不屈の姿 党員魂揺さぶられた

 志位委員長の報告で明らかになった、日本の前途をも危うくする職場の深刻な現状。発言では、こうした事態の悪化に思いを寄せ、少しでも働きやすい職場をめざし、不屈にたたかう党支部の姿がリアルに示されました。

 三重県の男性は、そのことに何よりも感激させられ、「党員自身が苦しみ、つらさに直面しながらも、困難に屈せず活動する姿に励まされる思いであり、自分も頑張らねばとあらためて考えさせられました」と決意を新たにしています。

 苦難に立ち向かう党支部の姿が、参加者の胸を打ち、勇気を与えています。教員の党員は、「困難ななか一歩でも二歩でも職場の要求を実現させ、苦難を打開しようという姿に、たくさんのエネルギーをもらいました。疲れが吹っ飛びました」と書き、「ややもすると展望の見えない状況が続いていた」という福島県の男性も、発言に触発され、「福島でもこういう議論をして、少しずつでも変えていこうという思いにかられました」と感想を寄せました。

 京都府の女性は、支部会議や学習が定着せず、悩んでいたなかでの参加でした。ところが、発言に元気をもらい、確信も出ました。女性は、二日間の日程を終え、感想文にこう記しました。「労働者党員としての深いところを揺さぶられたというか、引き出してもらった。職場の厳しさ、党活動の困難さにたじろぐこともありましたが、創意工夫し、奮闘したい」

 この思いは、若い世代の労働者党員にも伝わりました。岩手県から参加した二十五歳の女性は、こう書きました。「雇用と労働条件がこれまでにないほど破壊され、労働者がバラバラにさせられようとしているなかで、党員が、労働者の身近な相談相手になり、温かい人間関係を築こうとしている。日本共産党の党員でよかったと誇りと自信が持てました」


背筋ピンとさせられた

闘病生活のなか支部を援助 岡本さんの発言に反響

 「背筋をピンとさせる」「深く感銘しました。これを忘れずに頑張ります」。参加者からそんな感想が寄せられた発言がありました。埼玉県の職場支部援助委員会で活動する岡本佐一さんの発言です。

 岡本さんは大病を患うなかで、「死ぬまでにどう生きるか」と考えるに至り、枯れかかった庭の草木をいとおしみ、それでも水をやり、育てようとするようになったことを紹介。同じ思いで、「なんで二、三年前に来てくれなかったんだ」という職場支部の思いに応え、闘病生活を続けながら、困った支部に手を差し伸べる努力をすすめているとのべました。

 「心から拍手を送り、敬意を表したい。岡本さんの粘り強い、誠意と気概に満ちた活動と報告は、全党の心を揺さぶるものだった」と感想を寄せたのは山口県の党員。労組グループの党員は、「病気とたたかいながら、援助委員会など献身的に活動していることに、背筋をピンとさせられ、感動した。機関の援助も『支部が主役』が貫かれていることに共感した」と感想文に書きました。


うちの母さん元気になった

 福岡で25日に開いた地区委員長会議では、こんな報告がありました。

 職場問題学習・交流講座に参加した50代の保育士が、東京から帰ってきて、駅に迎えにいった息子(28)に「いろんな人の話をきいて4回泣いた」と感激を打ち明けたというのです。

 30年仕事をしながら、活動にも頑張ってきたお母さんです。地区委員会で働き始めた息子さんは元気になった母親の姿に「糧になったみたいです。お母さん、これから頑張ると思うよ」と地区委員長に話しました。


宿舎でも真剣議論

 一泊二日となった職場問題学習・交流講座。宿舎での夜の交流会も熱を帯びたものになり真剣な議論があちこちでおこなわれました。

 京都府から参加した人たちの交流会では「これだけ集中して職場支部問題を議題とした党会議は初めて。画期的だ」「報告を聞いて自分のやってきたこと、やっていることに確信をもった」「この間、惰性のようにやってきたが、会議に参加して、もう一度えりをただしてがんばらなあかんと思った」という声がだされました。

 議論に加わった京都府委員会の役員は、「この会議を職場支部の活動の前進をかちとる一つの転機にしなければと痛感した」と話しています。


朝5時まで発言を準備

 講座は、三十六人の発言に加えて三十一人の文書発言があり、講座が終わった翌日、党本部にメールで文書発言をよせた参加者もいました。

 発言した党員も、できなかった党員も、職場の実態や直面している課題、資本や当局の横暴と日本共産党員らしい不屈性を発揮している仲間たちの姿を思い浮かべ、真剣に討論にのぞみました。

 朝五時までかけて発言を準備した東京の参加者は、「活動の水準が全国の頑張りと比べて、まだまだなので、さらに頑張り、必ず党を大きくしたいと決意しています」とのべました。

 「大変、勇気とたくさんの全国の職場支部の経験と教訓をいただきました」というのは発言にたった群馬県の職場支部の党員。「発言させていただきありがとうございました。こんな舞台にたつのは初めての経験で大変緊張いたしました。発言は二日間、夜遅くまで準備しました」と感想文に記していました。


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