2006年4月26日(水)「しんぶん赤旗」

沖縄・米軍新基地

宜野座村議会 反対決議へ

村長の「合意」批判


委員会で全会一致

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に代わる米軍キャンプ・シュワブ(同県名護市)沿岸域への新基地建設問題で、沖縄・宜野座村議会は二十五日、米軍基地関係対策調査特別委員会を開き、二十八日の臨時議会で、V字形の滑走路を二本建設する「新沿岸案」反対の決議をおこなうことを全会一致で決めました。

 同村の東肇村長は、政府・防衛庁と「宜野座上空の飛行を避ける」などの合意書を結び、新基地建設を容認していることから、行政と議会が真っ向から対決する構図になりました。

 特別委員会は、冒頭を除いて非公開で行われ、十四人の村議のうち十三人が出席(一人は公務で欠席)。東村長が新基地建設を容認した経緯を説明しましたが、議員からは「なぜ議会に説明もなく合意したのか」など、村長に対する批判が相次いで出されました。

 同委員会終了後、當眞進委員長は「村長が(合意書に)サインをしてきたことは残念でならない。新沿岸案でも風向きが変われば宜野座村上空を飛ぶことが心配される。普天間基地、嘉手納基地をみても米軍は(騒音防止協定などの)約束を守ったことはない。信用できないと思っている」とのべ、反対決議をおこなう理由を説明しました。


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