2006年4月23日(日)「しんぶん赤旗」

IBMのリストラ告発

闘争支援「会」結成に1300人


 新手のリストラを次々とかけるIBMを告発し、JMIU(全日本金属情報機器労組)日本アイビーエム支部がたたかっている二つの争議の早期解決に向けた集会が二十一日夜、東京都内で開かれました。首都圏を中心に約千三百人が参加し、IBM闘争支援全国連絡会を結成しました。

 世界中に事業展開するIBMは一九九〇年代に各国でリストラを断行。日本IBMは同時期、五年間で六千人の従業員を削減しました。徹底した成果主義で、賃上げは百五倍もの格差をつけ、人事評価で下位10%に入ると「ボトム10」と呼ばれ、退職に追い込まれています。

 集会と会の結成は昨年十一月、労組代表や弁護士、学者ら十三人が呼びかけていました。

 全労連の熊谷金道議長はIBMの手法について、「労働者を人間としてでなく、消耗品のごとく追い出す勝手気ままなリストラだ」と批判、「世論を広げ、理不尽なリストラをする企業経営を許さない流れをつくっていきたい」とのべました。

 会の代表委員の一人で自由法曹団の坂本修団長は「憲法九条はもちろん、人間らしく働くことを全力で守ると保障した日本国憲法は、世界でこの憲法だけだ」と強調し、このルール破りが横行する現状に、団結してたたかおうと訴えました。


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