2006年4月17日(月)「しんぶん赤旗」
規制緩和で家庭崩壊
仙台 賃上げ求め車両デモ
|
憲法改悪、大増税反対! 交通運輸の安全安心の確保を――。
建交労、自交総連、全運輸など交通運輸関係労組の共闘組織・宮城交運共闘は十六日、賃上げ、労働環境の改善などを求めて仙台市でタクシーやダンプカーによるデモをしました。
デモにはタクシー二十五台、ダンプカー十五台、トラック十七台など七十二台が参加。「賃上げ・まともな運賃を」「国土交通省は規制緩和失敗の責任を取れ」などと書かれたステッカー、幕、のぼりを付けて市民にアピールしました。
デモに先だって開かれた決起集会には百五十人が参加。労働者らが「運賃のダンピングや競争激化で賃金が下げられている。輸送の安全のために市民に訴えよう」(トラック運転者)、「賃金が最低賃金の水準にまで落ち込み、家庭崩壊や長時間労働による健康破壊まで招いている。人間として当たり前の生活を取り戻すために頑張ろう」(タクシー乗務員)などと決意を表明しました。
仙台市では二〇〇二年の道路運送法改悪でタクシーの台数規制が廃止されたことでタクシー台数が一・三倍になり、乗務員の収入減、労働環境悪化が深刻化。昨年、乗務員らが国に減収分の賠償を求めて提訴し、裁判で争われています。