2006年4月12日(水)「しんぶん赤旗」

「現場の声聞くべきだ」

日航幹部に安全確保要求

穀田議員


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(写真)質問する穀田恵二議員=11日、衆院国土交通委

 日本共産党の穀田恵二議員は十一日、衆院国土交通委員会で、相次ぐ航空機のトラブルを受けて参考人として出席した日本航空の次期最高経営責任者(CEO)・西松遥代表取締役専務に、安全確保のためには「現場の声を聞くべきだ」と迫りました。

 穀田氏は航空労組連絡会が行った職場実態アンケート調査の結果を示し、「業務安全」の項目に、昨年は回答した整備部門の労働者56・6%が「安全低下」と答えていたのが、今年は73・3%に増えている現状を述べました。

 アンケートについて西松氏は「まだ見ていない」と答弁。穀田氏は「現場で整備をしている人の声に真剣に耳を傾けるべきだ」と指摘しました。

 外部有識者による日航の安全アドバイザリーグループが「(安全のために)職場の良好な人間関係が大切」「間違っても組合人事や情実人事が行われてはならない」と提言していることに関連して、穀田氏が「提言を尊重するのか」と確認。西松氏は「実現していきたい」「所属組合を評価に反映するということはしない」と約束しました。

 日航の職場では、日航ジャパンの客室乗務員が日航インターナショナルに出向する際に、管理職が「所属する労働組合によって優遇、差別がある」と発言したとして、労働組合が五日、日航ジャパンに申し入れをしています。

 穀田氏が「管理職による組合脱退勧誘は不当労働行為にあたり、法律で禁止されている」と指摘すると、西松氏は「法律違反だから、そういうことにならないようにしていきたい」と述べました。


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