2006年4月11日(火)「しんぶん赤旗」
基地「合意」撤回せよ
共産党沖縄県委が政府要請
日本共産党の沖縄県委員会(赤嶺政賢委員長)は十日、政府に対し、沖縄新基地「合意」案に抗議し、撤回を求める要請をおこないました。
村山純県委員長代理は「新たな沿岸案はこれまでの沿岸案を大幅に増強し、爆音被害や事故の危険、環境破壊をいっそう拡大するものだ」と指摘しました。さらに、島袋吉和名護市長と額賀福志郎防衛庁長官の合意文書のなかで、沖縄県も「この合意をもとに協議し、結論を得る」となっていることについて、村山氏は「政府と名護市の合意で無理やり県をしばるものだ」と批判しました。
応対した那覇防衛施設局の木村一夫施設企画課長は、「すぐには答えかねるので上部と相談する」とのべました。申し入れには前田政明副委員長・県議、外間久子県議団長も参加しました。
これにさきだち稲嶺恵一県知事にたいして、普天間基地の閉鎖、撤去を求め、沖縄県民の沿岸案反対の願いにこたえて最後まで沿岸案反対の立場をつらぬくよう申し入れました。応対した花城順孝知事公室長は「合意案には県として反対するスタンスは変わらない」と述べ、合意文書で県とも今回の合意をもとに協議するとされていることについては、「県はかかわっていない問題だ」と不快感をにじませました。