2006年4月9日(日)「しんぶん赤旗」
「内戦のわなに陥るな」
シーア派指導者呼びかけ
イラク
【カイロ=松本眞志】イラクのイスラム教シーア派の指導者の一人ハキム師は八日、前日に首都バグダッドのシーア派モスク(礼拝所)で起きた自爆テロについて、国際テロ組織アルカイダと結ぶザルカウィ一派の仕業によるものだとし、彼らが企てる内戦に引き込まれないようシーア派の信徒に呼びかけました。
同派の与党会派「統一イラク同盟」内最大会派の「イラク・イスラム革命最高評議会」(SCIRI)の議長であるハキム師は、「この国はザルカウィ一派が追求する宗派間戦争のわなに陥ることはないだろう」と述べ、シーア派とスンニ派、クルド人の統一を訴えました。
八日にはハキム師の呼びかけた数時間後にも、バグダッド南方の町ムサイブで車を使った自爆テロがあり、少なくとも六人が死亡しました。
七日の自爆テロはSCIRIに属するモスクをねらったもので、実行犯三人が自爆。少なくとも七十九人が死亡、百六十四人が負傷しました。一度のテロによる犠牲者としては昨年十一月のテロ以来、最大規模です。

