2006年4月8日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄市長選
基地強化ノーの声
こぞって東門さんに
総決起集会 志位委員長が訴え
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「米軍再編」の行方に大きな影響を及ぼす選挙として全国的に注目される沖縄市長選(十六日告示、二十三日投票)で、「沖縄市を元気にする市民の会」は七日夜、東門みつこさんの勝利をめざす総決起集会を沖縄市内で開き、二千人余の市民が参加しました。
壇上には、東京から駆け付けた日本共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首らをはじめ各政党の代表や五十人の支持者。ひまわりとすずを振っての声援が、会場いっぱいに広がりました。
志位氏が「革新統一と共闘のために東門さんが社民党の党籍を離れ、無所属になったことに心から敬意を表します」とあいさつすると会場からは、大きな拍手が送られました。
志位氏は沖縄市長選の意義について、「県内第二の都市・沖縄市の代表を選ぶ選挙は『米軍再編』のゆくえを左右する、重要な意味をもつ」と強調。「米軍再編」による基地強化をはね返すためには、島ぐるみ、自治体ぐるみの団結の先頭に立ってたたかう市長が求められていると述べ、「政府・自民党まるがかえでは、県民の立場でものがいえない。東門さん勝利で『米軍再編』にノーの審判をくだそう」と訴えました。
さらに沖縄市ではお年寄りの孤独死が相次ぎ、空き店舗が県内で一番多いと告発。深刻な暮らしの根本には保守市政の八年間に住民の暮らしを守るという自治体本来の仕事を放棄してしまったことがあるとして、「市政の心にチムグリサ(人の苦しみをわが苦しみと感じ、心を痛めること)を東門さんの勝利で、取り戻そう」と呼びかけました。
社民党の福島党首は「日米両政府にきちんとものがいえる東門市長を何としても誕生させよう」と訴えました。
そのほか、社大党、民主党、自由連合の代表があいさつ。宜野湾市の伊波洋一市長が激励の言葉を述べ、労働者、女性、青年、農漁民など各分野の代表もそろって決意表明しました。
大きな拍手で迎えられた東門みつこさんは、「元気な街づくりのために全力をつくす」と宣言。空き店舗率の高い中心商店街のシャッター、閉鎖された市長室のシャッター、地方の声を閉ざす国のシャッターをあける三つのオープン政策を説明し、「沖縄県で初の女性市長として市民が夢と希望をもって生活できる街づくりに誠心誠意がんばりたい」と力強い訴えると会場も「がんばろう」と大きな拍手で応えました。