2006年4月5日(水)「しんぶん赤旗」

新基地反対 村ぐるみ

子ども・村職員・高齢者「静かな空を」

沖縄・宜野座 村民の2割が集う


 米軍キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)沿岸域への米軍新基地の飛行ルートにあたる沖縄県宜野座村で四日、「普天間飛行場の辺野古沿岸移設に反対する宜野座村民総決起大会」(主催・同実行委員会)が開かれました。会場の村農村公園には「静かな村を守ろう」などと書かれたプラカードを持った子どもや役場職員、制服姿のJA職員ら村民の二割にあたる約千人が駆けつけました。


地図

 沖縄県内で沿岸案に反対する自治体ぐるみの大会が開かれるのは初めて。壇上には「普天間飛行場の辺野古沿岸移設反対」「飛行ルートの宜野座村上空通過反対」「在沖米軍基地の北部への集中強化反対」の三つのスローガンが並びました。

 主催者あいさつで城間盛春村議会議長は「沿岸案が成立すれば、米軍の飛行機が何回も飛ぶことになる。絶対に許せない。戦後六十年、米軍はそろそろ出て行ってもらってもいいのではないか」と強調。憲法前文を引用し、「米軍のためではなく、国民のための政治をすべきだ。小泉総理は私たちの静かな空を米軍に渡さないで」と力を込めました。

 東肇村長は「政府は私たちの頭の上が飛行ルートになる米軍飛行場を新たに建設しようとしている。このような非民主的、野蛮的行為は戦前の軍国化の再現ではないか」と厳しく批判。「村民のチムグクル(真心)を踏みにじることは断じて許せない。村民が一致団結してがんばろう」とよびかけました。

 高校生や婦人会、青年団、老人会などの代表が次々に決意表明。北部農林高校三年の当真嗣太(とうま・つぐた)さんは「いつ墜落するか分からないままで安心して授業や部活動、遊ぶことはできない。そんな村に明るい未来はあるのか。みんなで立ち上がろう」と訴えました。

 大会には、日本共産党の前田政明県議(県副委員長)らが参加。赤嶺政賢衆院議員のメッセージが紹介されました。


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