2006年4月3日(月)「しんぶん赤旗」
非戦の決意新たに
東本願寺で戦没者追弔法会
京都
京都市の東本願寺(真宗大谷派)で二日、春の法要の一環として全戦没者追弔法会が営まれ、各地から集った門徒らが非戦の誓いを新たにしました。
熊谷宗惠(そうえ)宗務総長の開会あいさつに続いて法要が執り行われ、大谷暢顕(ちょうけん)門首が「『アジア民族の解放と大東亜共栄圏の建設のための聖戦』という大義名分のもとに、周辺諸国の人々の生活の場を踏みにじり、耐えがたき惨禍をもたらした罪過を懺悔(ざんげ)」し「再び過ちを繰り返さないという決意」を表明しました。
九州大谷短期大学表現学科の学生が追弔詩「戦争にいのち奪われたあなた方よ」を朗読し、真城義麿氏(大谷中・高等学校長)が「仏教と非戦」と題して記念講演しました。
全戦没者追弔法会は、かつて真宗大谷派が「聖戦」と呼んで日本の侵略戦争に協力した行為を自己批判し、非戦への取り組みの姿勢を明確にするために一九八七年から行われています。同宗門は九五年には「不戦決議」を発表しています。

