2006年4月2日(日)「しんぶん赤旗」

応益負担アカンで

自立支援法施行 障害者ら行動

京都


 「金ないモンから金とるな! やっぱりアカンで応益負担」―障害者の福祉サービスに一割負担を強いる障害者「自立支援」法施行の一日、「応益負担反対」で運動してきた障害者らが、京都各地で、あらためて反対をアピールする行動にとりくみました。京都市での街頭演説とパレードには、施設長を先頭に参加した施設など障害種別・団体の違いを超えた障害者や家族、職員ら二百五十人以上が参加しました。

 市役所前での街頭演説では、「作業所で働くのになぜお金がいるのか」(綾部市の精神障害者)、「報酬単価が異常に低いうえ、日払い方式。一―三割の減収だ。金ない所に金回せ!」(宇治市の作業所職員)、「作業所の賃金は一日三百八十円。ガイドヘルパーとの外出でやっと手に入れた青春さえ、息子は負担上限額を考えながらになる」(知的障害者の母親)など、同法の理不尽さを告発する発言が相次ぎ、「二〇〇六年四月一日は日本の障害者福祉の歴史に汚点を残す日。同時に法律改善の新たな運動開始の日にしよう」とよびかけました。

 「原因不明の難病を患って十三年」という女性(53)は、激痛を抑えるモルヒネを使い、やっと歩けます。外出はさらに座薬を使用。生活保護受給者で同法での負担はありませんが、行動に参加した理由をこう話します。

 「私も年二回の生活保護見舞金を府と市に廃止されて苦しい。社会保障を後退させる政治に首を押えられている感じ。不安で仕方がありません。同じ弱い者いじめにはおかしいと声をあげたい」


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