2006年3月29日(水)「しんぶん赤旗」

「農水独法」が可決

紙議員が反対討論 研究切り捨てる

参院委


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(写真)質問する紙議員=28日、参院農水委

 全国にある国の農林水産試験研究機関(独立行政法人)の統合・再編と役職員の非公務員化を行う「独立行政法人に係る改革を推進するための農林水産省関係法律の整備に関する法案」が二十八日の参院農林水産委員会で自民、公明両党の賛成、日本共産党と民主党の反対で可決されました。

 日本共産党の紙智子参院議員は反対討論で、公務員減らしの一環として行われる法人業務の重点化・効率化をうたうこの「改革」は、長期間、地域に合った多様な努力が要求される農林水産研究の縮小・切り捨ての方向につながると批判。さらに任期付き雇用の拡大で研究者の身分の不安定化を招くと指摘しました。

 これに先立つ紙氏の質問に、農水省の染英昭技術総括審議官は、統合での研究の重点化を言いながらも、「研究の地域性や継続性、中長期性を配慮する」「研究者の要望が計画に生かされるようにしたい」と答弁しました。

 また、三陸・岩手の秋サケ不漁原因調査拡充について、小林芳雄水産庁長官は、水産総合研究センターで研究を継続するとともに、東北区水産研究所にサケマス調査普及課を設置することを明らかにしました。


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