2006年3月27日(月)「しんぶん赤旗」

米軍車両300〜400

新司令部創設で配備へ

相模補給廠


 在日米軍再編の一環として米陸軍の新戦闘司令部(UEX)をキャンプ座間=神奈川県相模原市、座間市=に創設するのに伴い、同司令部が移動するための軍用車両三百―四百両を相模総合補給廠(しょう)=相模原市=に配備する計画が二十六日までに明らかになりました。相模原市の質問に対し、横浜防衛施設局が回答しました。

 また同司令部の創設に伴い相模総合補給廠に新設予定の「訓練センター」は指揮所演習を実施するためのコンピューターシミュレーション機能を備えた施設で、陸上自衛隊の中央即応集団司令部も使用の可能性があることが分かりました。

 今回示された計画は日米共同の海外“殴り込み”拠点としてキャンプ座間と相模総合補給廠を一体的に強化する狙いがあり、地元自治体が強く反対する両基地の恒久化につながるものです。

 キャンプ座間をめぐる再編計画は▽みずから戦争の最前線に出動し、米陸軍の“殴り込み”部隊・ストライカー旅団をはじめ海・空軍、海兵隊を含めた米四軍の統合任務部隊も指揮するUEXの創設▽陸自の海外派兵の計画・訓練・指揮を行う中央即応集団司令部の移転―が主な内容です。

 横浜防衛施設局の回答は、UEXが「高い機動性と即応性を有し、統合任務部隊の作戦指揮機能を発揮することが可能」と説明。「そのような機能を果たす上で必要な能力」として相模総合補給廠に「同司令部が移動するための車両約三百―四百両程度を置く」としています。車両の種類は明らかにしていません。

 回答はまた、米陸軍と陸自の司令部をキャンプ座間に置くことについて「国際平和協力活動や国内における各種事態に際し、在日米軍と自衛隊が共同で対処する必要が生じた場合…円滑な共同対処が期待できる」とし、国内だけでなく海外での共同作戦をにらんだものであることを明らかにしています。

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