2006年3月26日(日)「しんぶん赤旗」
米軍機の鹿屋移設に反対
鹿児島県民の会結成
岩国住民投票のように、沖縄の米軍空中給油機の移転おしつけに反対する県民世論を広げよう―。「米軍基地の鹿屋移設に反対する鹿児島県民の会」(仮称)結成をきめる集会が二十五日、鹿児島市内で開かれました。会場の自治会館には、鹿児島県労連や農民連、新婦人などの代表六十人が出席しました。
在沖米軍の空中給油機を移転させることに加えて、米軍と自衛隊のP3航空機なども使用させようと企てられている自衛隊の鹿屋基地。集会では、これまで米軍基地のなかった鹿児島県にとって、県民の平和・安全・生活に重大な危険をもたらすものだという意見が続出。
吾平農協の真戸原(まとはら)勲理事は、県内でも有数の畜産地帯に空中給油機がくれば、騒音で牛が情緒不安定になったり、受胎しなくなる恐れがあるとの人工授精師の話を紹介し、「米軍来るなの一点で大きな住民運動を広げよう」と訴えました。
集会では、移転反対の声をあげている鹿屋市長や大隅総合開発期成会などと連帯して、「移転の撤回」と、「米軍基地の再編・強化の計画の撤回」を求める請願署名を全県的な規模で、各界各層に広げていくことを確認しました。