2006年3月25日(土)「しんぶん赤旗」

米軍再編拒否で一致

神奈川県と座間・相模原両市

　在日米軍再編について二十四日、松沢成文神奈川県知事とキャンプ座間（神奈川県座間市、相模原市）など基地を抱える星野勝司座間市長、加山俊夫相模原市助役が県庁内で協議しました。三者は、座間市と相模原市の米軍再編について「到底受け入れられない」との認識で一致しました。来週明けに防衛庁を訪ね、地元の意向を尊重し、米国と協議するよう要請することを決めました。

　協議後、松沢知事は「『最終報告』は今月末にこだわるべきではない」と語り、国と条件交渉することを示唆する質問に対しては「国は私たちの具体的な要求に応える形をもってきてない。相模原市も座間市も納得していない」と、条件交渉の考えを否定しました。

　キャンプ座間への米軍新司令部移転について「基地強化につながり、反対だ」と述べ「国に強行されないように最大限努力する」と話しました。

　星野市長も「国は『最終報告』を一方的に進めるのではなく、地元の意向をくんで米国と交渉すべきだ。強行したらますます不信感は高まる」と述べました。

　加山助役は「拙速な『最終報告』を出さないように求める。時間をかけなければまとまらない。地元との具体的な詰めをしないうちには受け入れられない」と語り、「基地は負担であり、負担軽減・撤退を求めることは三者の共通認識だ」と話しました。