2006年3月22日(水)「しんぶん赤旗」

米軍F15移転に反対

政府に千歳・苫小牧両市長


 在日米軍再編・強化にともない千歳基地へF15戦闘機訓練移転が計画されている問題で二十一日、土屋龍司札幌防衛施設局長らが地元自治体の千歳市、苫小牧市と道庁を訪れ、日米協議の経過を説明しました。これにたいし、山口幸太郎千歳市長と桜井忠苫小牧市長は、あらためて受け入れに反対を表明しました。

 経過報告では、これまで千歳基地に訓練移転の「候補の可能性」から、訓練移転先としての具体的協議をしていることが明らかにされました。嘉手納、岩国、三沢基地の米軍との日米共同訓練を、日米地位協定の条件に基づき最大六十日行うという内容です。

 山口千歳市長は、三月末に予定されている「最終報告」の直前まで国から説明がなく、誠意が見られないことに遺憾の意を表明。最終報告の発表時期の延長を求めたうえ、「住民に何の説明もできていない。最終報告がこのようになっても、今までの『訓練は受け入れ難い』と表明せざるを得ない」と語りました。

 桜井苫小牧市長は「本日聞いた内容では、騒音の加重と事故への不安が増すことは明らかだ。地元市長として、市民の安全と生活環境を守っていく立場にあり、到底受け入れることはできず、反対の意を表明する」と立場を明確にしました。

 土屋局長らは、道庁で吉沢慶信副知事に経過報告をしました。吉沢副知事は、最終報告の間際で一方的に伝え、地元自治体の意見・要望の機会もないことに遺憾の意を示しました。


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