2006年3月19日(日)「しんぶん赤旗」

非核神戸方式を世界に

31周年記念のつどい開く


 入港する外国艦船に非核証明書を提出させる非核「神戸方式」のもとになった市議会決議(核積載艦艇拒否決議)から三十一年の十八日、神戸市勤労会館で「非核『神戸方式』決議31周年記念のつどい」(実行委員会主催)が開かれ、二百人が参加しました。

 片嶋忠昭・神戸港湾共闘議長が、「(「神戸方式」確立以降)神戸港には米軍艦が一度も入港していません。『神戸方式』を世界に広げよう」と主催者あいさつ。韓国平和ネットワークの李俊揆(イ・ジュンキュ)氏、非核の政府を求める神奈川の会の今野宏氏、非核「神戸方式」記念碑建立実行委員会の四方田文夫氏が特別報告しました。

 李氏は、世界的な米軍再編のもとで、在韓米軍再編は、朝鮮半島以外に米軍が出動するためと中国をけん制するためと指摘。韓米・日米同盟の再編は東北アジアの軍事的緊張をもたらすとして、「きょう出席できて有意義です。非核『神戸方式』の理念を韓国でも広げたい」と語りました。

 今野氏は、米軍再編で横須賀母港化が計画されている原子力空母が事故を起こしたら、放射能汚染のため首都圏で百七十五万人の死者が出ると指摘しました。

 四方田氏は、市議会決議を四カ国語で刻印した台座に、海から平和のメッセージを聞く少女像の彫刻を乗せた、「神戸方式」の記念碑を市民の手でつくっており、メリケンパークに設置するよう神戸市に求めていることを報告しました。


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