2006年3月19日(日)「しんぶん赤旗」
広島でも意思示そう
米機移転 西部住民の会が集会
広島県廿日市市で十八日、山下三郎・廿日市市長も出席して岩国基地への米艦載機部隊移転を考える集会が開かれました。「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」が主催し、三百五十人が参加しました。
住民投票を成功させた山口県岩国市や、原子力空母の配備が計画されている神奈川県横須賀市からも報告。岩国市の「住民投票を成功させる会」世話人で牧師の大川清さんは「国の専管事項だから住民投票はなじまないと言われつづけた。市民を守れない国家がどうして国を守れるのか。住民投票成功で主権在民の姿を示すことができた」と語りました。
「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の新倉裕史さんが基調講演しました。
宮島総代会(自治会)の正木文雄会長は「千四百年の歴史ある、宮島の文化と伝統をわれわれの代で壊されたくない」。中下貴江子さん(三次市作木町)は「一九八一年に私の町で米軍機が墜落した。以来、低空飛行に苦しんでいる」と語りました。
大竹市阿多田島の本田幸男自治会長は「基地問題に取り組んだのは初めて。住民の意思が示せるよう行動したい」。被爆者の小方澄子さんは「基地強化反対へ、命続く限り協力していきたい」と語りました。