2006年3月15日(水)「しんぶん赤旗」
米機移転
「国に撤回求める」
岩国市が正式方針
山口県岩国市の井原勝介市長は十四日、市の最高意思決定機関である政策調整会議を開き、空母艦載機部隊の米軍厚木基地(神奈川県)から米海兵隊岩国基地への移転について、(1)米空母艦載機の岩国移駐案を撤回すること。そのうえで、厚木基地周辺住民の負担軽減のための方策について、全国的な視野で検討すること(2)海上自衛隊航空機の岩国基地から厚木基地への移駐案を撤回すること―の二点を市の対応方針として決定したと発表しました。
これに先立ち、同日開かれた市議会全員協議会で、艦載機移転計画の撤回を国に求める方針を明らかにしました。
議員からは「国・県にたいして、市民の意思が生かされるように、粘り強い交渉をしてほしい」との意見が相次ぎました。
また、住民投票実施に反対した保守会派の議員が「市民の意見が出た以上、撤回を求めるよう市長には努力していただきたい」と質問する場面もありました。
日本共産党の大西明子議員は「国との交渉は、早急に答えを出すのではなく、合併後の選挙で新市長が誕生してからじっくり行うようにすることの確認をもとめたい」とのべました。