2006年3月15日(水)「しんぶん赤旗」

原爆症認定で集団申請

第2次30人


 「私の病気は原爆のせいだと認めてほしい」と十四日、東京、京都、広島、長崎、熊本の被爆者三十人が各自治体を通じ、厚生労働省に原爆症の認定をいっせいに申請しました。日本原水爆被害者団体協議会が呼びかけた「第二次原爆症認定大量申請・提訴運動」の第一陣に当たります。今後、毎月、申請を続けていきます。

 現在、全国十二地裁でたたかわれている原爆症の認定を求める集団訴訟は、五月には大阪地裁で初の判決がでる予定です。しかし、日本被団協は判決が出ても国が認定制度を改める保障はなく、制度改善のためには、さらに広く国民世論に訴え、政治を動かしていく必要があるとし、第二次の集団申請・提訴に踏み切りました。

 東京では、「どうして国は原爆症と認めないのか」と十八人が名前を公表して申請にふみきりました。被爆者や支援者七十人で集会や街頭宣伝をおこなったあと、東京都福祉保健局に申請書類を提出しました。


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