2006年3月13日(月)「しんぶん赤旗」
移転計画を撤回せよ
共産党山口県委員長が声明
日本共産党山口県委員会の山本丈夫委員長は十二日夜、投・開票された米空母艦載機の岩国移転の賛否を問う住民投票の結果について「市民の良識の勝利」と題する次の声明を発表しました。
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十二日、米空母艦載機の岩国移転の賛否を問う住民投票は、有権者の過半数を超える58・68%の投票率で成立しました。
政府をはじめ県当局も住民投票へのさまざまな妨害や圧力をくわえ、地元でも住民投票に反対する運動がありましたが、これを乗りこえて岩国市民が“基地強化ノー”の直接の意思をきっぱりと示しました。岩国市民の草の根からの運動と市民のみなさんの良識にこころから敬意を表します。
日本共産党は、米軍基地再編をめぐる全国初の住民投票で、住民投票そのものを成功させるという一点での広範な市民との共同に力をつくしました。
開票の結果は、米艦載機移転受け入れに反対が多数で、圧倒的な市民の意思が示されました。戦後、長きにわたって米軍基地と暮らすことを余儀なくされてきた岩国市民が、「これ以上の基地強化はみとめられない」と、はじめてこころの底からの声を上げたのです。日米両政府は、この結果を尊重して、艦載機移転計画を撤回すべきです。
全国の大きな注目のなかでおこなわれた住民投票の結果は、全国各地で米軍基地再編・強化に反対するたたかいにとって重要な意義をもつものになりました。日本共産党は、全国からの熱い激励とご支援にあらためて感謝するとともに、全国のたたかいに連帯して、艦載機移転を許さないたたかいにいっそう奮闘する決意です。