2006年3月12日(日)「しんぶん赤旗」
岩国 きょう住民投票
市民3団体が共同集会
山口県岩国市の住民投票成功へそれぞれ運動してきた市民三団体が投票日前日の十一日、岩国市内で初めて共同集会を開き、五百人が「私たちの街の将来は自分たちで決めたい」との思いを一つにしました。
三団体は「艦載機受け入れ反対に○をする会」(吉岡光則会長)、「住民投票を成功させる会」(大川清世話人)、「岩国への空母艦載機とNLP(夜間離着陸訓練)移転反対の市民の会」(河本かおる代表)。
一市民として参加した川下連合自治会の土肥慶久会長は「投票率が50%を超えなければ、岩国市民は意見をまとめられなかったとみなされる。そうなれば今後、厚木の艦載機部隊だけでなく、いろんなものを引き受けさせられることになる。ぜひ住民投票を成功させましょう」と語りました。
成功させる会の大川氏=牧師、幼稚園長=は「園児たちの『がんばってね』という声援を受けながらビラ配りに出かけています。子どもは投票できないけれど、おとなが子や孫のために、投票締め切りの午後八時まで投票をよびかけましょう」とアピールしました。
県境を越えて応援に来た広島県廿日市市の山下三郎市長は「基地強化反対の運動に保守も革新もない。錦帯橋を持つ岩国市と、宮島がある廿日市市が手を取り合って、十二日の投票を成功させましょう」とあいさつしました。
この日、三団体は終日街頭に出てビラを配り、「住民投票音頭」を流してハンドマイクやプラスターで「投票に行こう」とアピールしました。