2006年3月11日(土)「しんぶん赤旗」

地上デジタル

100%カバーは困難

吉井議員質問 NHK会長ら答弁


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(写真)質問する吉井議員= 10日、衆院総務委

 放送界で地上デジタルテレビ放送への移行が進むなか、アナログ放送が打ち切られる二〇一一年七月までに、現在の放送エリアを100%カバーすることが困難な状況が浮き彫りになりました。

 十日の衆院総務委員会「情報と通信及び放送のありかたについて」の参考人質疑で、NHKの橋本元一会長と日本民間放送連盟の日枝久会長は「(100%達成には)課題がある」との見通しを示しました。日本共産党の吉井英勝議員の質問に答えたものです。

 吉井氏は、放送業界などでつくる「地上デジタル推進全国会議」が昨年十二月に出した「行動計画」(第六次)では、二〇一〇年末時点でのアナログ放送エリアのカバー率が98%台にとどまる道県がある実態を示し、「100%カバーしなければ、国民生活に影響を及ぼす」とのべました。

 NHKの橋本会長は、ケーブルテレビや衛星などを活用して「限りなく100%にしたい」と回答。吉井氏は「ケーブルテレビなど新たな設備の設置は、技術面でもコスト面でも問題があり、期限までの100%達成は大変なのではないか」とただすと、橋本氏は「おっしゃる通りの課題を抱えている」と認めました。


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