2006年3月11日(土)「しんぶん赤旗」
岩国あす住民投票
歴史動かす選択を
「反対に○をする会」訴え
米空母艦載機部隊の岩国移転の賛否を問う山口県岩国市の住民投票は十二日、投開票されます。「艦載機受け入れ反対に○をする会」(吉岡光則会長)は「岩国の歴史を動かす選択で最後までの大奮闘を」と呼びかけています。
井原勝介市長が発議した住民投票は、投票率が50%を超えないと開票されません。「反対に○をする会」のビラを受け取った市民からは「これはいい。ぜひ頑張って」「これなら読んでもらえる」との声が続々。事業所・労働組合まわりでは拒否するところはほとんどなく、自動車関係の労組支部でも「投票率を50%以上にしなければいけない。ビラをみんなに配ります」との声が返ってきています。
対話でも「投票はムダだ。行かない」と言っていた人が、沖縄県名護市で住民投票で市民が意思を示して、米軍基地計画を食い止めていることを話すと「やっぱり行きます」と変化しています。
商店会の会長や子ども会連合会会長、保守系議員も「投票を成功させよう」と本紙に登場しました。
期日前投票は四日間で四千四百になり、昨年の衆院選の三倍のペースです。
一方、山口県副知事などが、「(市長は)公務を棚上げにして投票率アップに奔走している。どうかなという気がしている」などと発言。投票に反対するグループは土建業者を中心に締め付けを強め、投票ボイコットを呼びかけています。