2006年3月10日(金)「しんぶん赤旗」

JMIU

70職場でスト

“今の賃金 結婚できん”


 金属大手の労資交渉が大詰めを迎えるなか、全労連加盟のJMIU(全日本金属情報機器労働組合)は九日、〇六年春闘で前日に出された会社側の回答を受け、厳しい生活実態を改善する賃上げの上積みなどを求め、全国七十の職場で第一次ストライキを行いました。各職場で一時間前後のストライキをし、決起集会やターミナル宣伝などを繰り広げました。

 九日の集約では百九の支部・分会で有額回答。東京では四十三の職場で千七百人がストライキに立ち上がりました。

 荒川区内でギアポンプをつくる大東工業では、「組合員のみなさん、時限ストを行います」のアナウンスが流れると、決起集会会場の食堂に赤いハチマキをしめた組合員五十人が駆けつけました。八千円の回答に、労組は「到底、納得できない」と交渉し、三千円を上積みさせました。

 入社十四年目の原哲也さん(32)は「これまで賃上げはわずかで、『結婚するのも不安だ』という後輩が多い。今年こそは賃上げできたと実感させたい」。佐藤勤委員長は「政治を変えなければ、いくら賃上げしても、みんな(税金や社会保障で)持っていかれる。企業の内と外でたたかっていきたい」と語りました。

 同区内で産業機械をつくる南千住製作所では四千円の回答に、魚谷克幸委員長が「これでは生活改善に至らない。要求に立ち戻り、春闘をたたかう」。一月に子どもが生まれた鈴木利夫さん(36)は「ミルクやおしめ代も補えない」と話しました。

 同区内の金属二次加工のモタイショーワでは、七千円の回答に、大森一輝書記長(31)が「若者に技術を受け継ぐことが難しくなっている。人員増も求め続けていきたい」と抱負を語りました。

 JMIUは全労連の統一行動日の十六日にもストライキを行います。

 東京東部のリレーストライキに全労連の寺間誠治常任幹事、東京春闘共闘会議の山口弘文幹事、足立区労連の宮下武美議長らが激励しました。


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