2006年3月7日(火)「しんぶん赤旗」
岩国住民投票 今月12日
岩国の歴史開こう
市長が呼びかけ 大切な将来決める
山口県岩国市の井原勝介市長が六日、直接市民に、米艦載機部隊(神奈川県)受け入れの是非を問う住民投票(十二日投票)への参加を訴えました。午前中、雨の中、JR岩国駅前でハンドマイクを取り住民投票への参加を訴え、麻里布(まりふ)の繁華街で投票をと訴える「市長緊急声明 あなたが選ぶ岩国の未来 3・12 住民投票」のビラを配りました。
JR岩国駅前で井原市長は「今回の住民投票は岩国の将来を決める大切な課題であります」「しかしながら、投票率50%という大きなハードルがあります。50%を超えなければ投票自体が無効になります」と市民の意志を示す住民投票への参加を呼びかけました。
そして、「いま岩国は大きな歴史的ドラマの中にいるんではないかというふうに感じています。みなさんもぜひ、そうした歴史の傍観者になるのではなく歴史の共演者になってほしいと思います。新しい岩国の歴史の一ページを開いていこうではありませんか」と呼びかけました。
受け入れ容認の市民の一部に住民投票の土俵そのものを壊そうとボイコット運動をする人もいます。地元紙に意見広告を出したりもしています。
井原市長の話を聞いていた女性(70)は「岩国にはもう米軍基地があるのだから、アメリカや日本の政府のいうままにこれ以上持ってこられたら困る。やっぱりみなさんの意見を聞いたらいいんじゃないんですか」と話していました。
同市長は、投票日当日まで連日、街頭演説に立つ予定です。