2006年2月27日(月)「しんぶん赤旗」

岩国の住民投票勝利へ

全国支援強めよう

基地闘争交流集会終わる 沖縄


 沖縄県那覇市で開かれていた「全国基地闘争交流集会」(安保破棄中央実行委員会、日本平和委員会主催)は二十六日、基地調査・交流行動をおこない、閉幕しました。


 二日間の討論では、空母艦載機移転の是非を問う住民投票(三月十二日投票)がおこなわれる山口・岩国市のたたかいを勝利させるため、募金や支援を強めるとの発言が相次ぎました。

 米軍佐世保基地が強化され、「これ以上の強化は反対」で広範な層と一致できる条件が広がっていると報告したのは、長崎・佐世保の代表です。「佐世保の強襲揚陸艦と岩国の航空基地、沖縄の海兵隊は三位一体。岩国の住民投票は決定的に重要です」とのべました。

 新日本婦人の会中央本部の代表は、岩国で「子どもたちに人を殺す飛行機が飛び回っているのを見せたくない」と若いお母さんたちが声をあげ、「住民投票に行かない」という人に「私の子どものためにも反対に○を」と訴えていると紹介しました。全国の会員が激励ファクスや募金を呼びかけると話しました。

 米軍基地強化・恒久化や自衛隊の再編・強化に対し、地域、自治体ぐるみの運動がすすんでいる報告がありました。

 神奈川・横須賀の平和委員会代表は、駅頭で基地署名がなかなか集まらなかったが、原子力空母母港化反対で街の雰囲気が一変しているといいます。米軍再編の全国の動きや同市での米兵犯罪、三年前から実施された原子力艦船に対する防災計画が市民の意識を動かしているとのべました。

 日米共同演習が強化されていることを滋賀や大分、静岡の各代表が告発しました。愛知県の代表は、田原市の大山に陸上自衛隊がヘリ訓練場を新設しようとしている問題で、住民と環境団体、ハイキングクラブで共同がすすんでいると報告し、一緒に大山に登り、「人間の鎖」で基地を包囲したと発言しました。

 「米兵による女性殺害に抗議します」の横断幕を掲げて登壇した横須賀の新日本婦人の会代表は市民で抗議の緊急アクションを実施したと報告しました。小学生が米兵にひき逃げされた東京・八王子の代表は「八王子で米兵の事件と耳をうたがった」とのべ、日本で犯罪すら裁けないことに怒っていると語りました。

 「基地のない県でも米軍の侵略の拠点に日本がされている」「莫大(ばくだい)な税金が米軍のために注ぎ込まれている」と訴えていこうとの発言が続きました。

 大阪の安保破棄実行委員会代表は、米軍基地のない都道府県でも、基地闘争との交流を深めることで運動をつくっていると紹介しました。

 安保破棄中実委の早坂義郎事務局長は、沖縄・名護のたたかいで住民投票が果たした役割にふれ、岩国のたたかいへの支援を改めて強調しました。自治体ぐるみの運動をさらに発展させていこうと呼びかけました。

 基地調査・交流行動では、新基地建設に反対する沖縄・名護の「二見以北十区の会」に寄せ書きや募金を託しました。


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