2006年2月26日(日)「しんぶん赤旗」
平和めぐる情勢論議
「非核の会」が常任世話人会
非核の政府を求める会は二十三日、東京都内で常任世話人会を開き、最近の非核・平和をめぐる情勢を論議し、非核自治体運動交流会(五月)開催など当面の活動方針を確認しました。
会議では、米ブッシュ政権が、核兵器使用のハードルを低くした「統合核作戦ドクトリン」を最近、キャンセルするなど世論の批判に対応を余儀なくされていると指摘。半面、「国防計画見直し」(QDR)で核兵器と通常兵器の一体化を掲げ、「信頼できる交代用核弾頭」開発計画や未臨界核実験を推進するなど核使用政策に固執し、強化しているとしました。
また米海軍が、「核兵器の存在を肯定も否定もしない」とする従来の秘密主義を罰則付きで強化する指示文書を作成したことも紹介。米軍再編がらみで日本への秘密裏の核持ち込みの危険が増大しているとし、依然として米「核抑止力」依存の発言を繰り返す小泉政権の姿勢を批判しました。
小泉政治の深刻なゆきづまりについて、在日米軍再編の財政問題に自民党議員も財政難や防衛施設庁談合問題をあげて懸念を表明している状況が話され、国民的な怒りの声を全国の草の根から巻き起こすことが重要と語られました。
米海軍横須賀基地の原子力空母母港化反対問題でも、シンポジウム開催(神奈川の会)、都知事への申し入れ(東京の会)の活動について、議論がされました。