2006年2月26日(日)「しんぶん赤旗」
岩国住民投票 来月12日
意見反映させる好機
米軍再編反対 「会」が一斉宣伝
空母艦載機の是非を問う山口県岩国市の住民投票まで二週間と迫った二十五日、「艦載機受け入れ反対に〇をする会」(吉岡光則代表)は、街の雰囲気を一気に変えようとポスター張りや宣伝カーなどを使ったいっせい宣伝行動を行いました。
のべ三十人が、二百枚のポスターを張り、三千枚のビラを一軒一軒に配りました。宣伝カーから「市民の意見を反映させるチャンス。ぜひ投票に」と呼びかけました。
ポスター掲示を快諾した、自動車修理工場経営の川本満雄さん(66)は「NLP(夜間離着陸訓練)をやられるとうるさくて電話の声がきこえません。部隊が来ると経済的に潤うようなことを言っていますが、我々には関係ない。米兵の車が修理にくることはない」と語っていました。
ポスターを張っていると「(市が行っている住民投票の)住民説明会は何時からですか」と話しかけてきた六十六歳の女性もいました。「部隊が来るのは絶対に反対です。小さな子どもがいる人もいる。病気の人もいる。投票に行って、反対の投票します」と話しました。
鮮魚店経営の魚谷定夫さん(79)は、「四十年近く商売しています。日米安保は日本を守ってくれるかと思ったが、そうではなかった。厚木から来てほしくない」と言っていました。
一方、「住民投票を成功させる会」(大川清共同代表)は、三月五日に計画している「3・5人文字行動」成功にむけたビラ五万枚と手書きのポスターを作りました。同会は「まだ住民投票を知らない人もいる。この行動を一千人規模でおこなって、住民投票を成功させたい」とビラの全戸配布を行いました。