2006年2月25日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄・名護沿岸 巨大な米軍新基地計画
豊かな海 残して
志位委員長に住民切々
「新基地はいらない。美しく豊かな海をただ残してほしい」―。澄みわたるコバルトブルーの海を見て暮らしてきた沖縄県名護市の東海岸に住む住民らは二十四日、調査に訪れた日本共産党の志位和夫委員長に切々と訴えました。
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志位委員長はキャンプ・シュワブ対岸の汀間(てぃま)漁港を出発し、ヘリ基地反対協の大西照雄代表委員らの案内で海域を船で調査しました。
埋め立てが計画されている海域はユビエダハマサンゴの群生が…。船上から身を乗り出して海底を眺める志位委員長は「かなりの水深。これなら大型船も十分はいってこられる。軍港としても利用可能ですね」。大西さんも「海流の変化は海の生態系にも大きな影響を与えます」と応じます。
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住民との懇談では、志位委員長は一人ひとりと握手を交わし、「みなさんのたたかいが基地の県内たらいまわしを決めたSACO(沖縄に関する特別行動委員会)路線を断念においこんだ」と激励。
ジュゴン保護基金の東恩納琢磨さん(44)は「僕らが体をはってがんばってこれたのは、夢があるからなんです」と日焼けした顔をほころばせながら、「米軍基地を撤去させ国民休暇村にして、ジュゴン保護区をつくりたい」と語ります。
「過疎化がすすんでいても私たちは、ここに住んでいるんです。私たちの命がどうなってもいいのか」と怒りを込めるのは東海岸の住民団体でつくる「二見以北十区の会」の浦島悦子代表世話人(58)。「住民の運動とあわせて政治の力で、なんとしても新基地建設を止めてほしい」と志位委員長に期待を寄せました。