2006年2月24日(金)「しんぶん赤旗」

量的緩和政策で日銀損失

政府・与党の圧力 大門氏批判


 日本共産党の大門実紀史議員は二十三日の参院財政金融委員会で、異常な量的緩和政策は政府与党の圧力に日本銀行がおされたもので「二度とあってはならない」と反省を迫りました。

 この日の財政金融委員会で、福井俊彦日銀総裁は、二〇〇一年からはじまった量的緩和政策は金融不安のなかの「異例の措置」だとして、解除の必要性をのべています。

 日銀は、量的緩和政策のなかで、大量の国債や株を購入しました。国債の含み損や為替差損により、日本銀行の利益は大幅に減少。国庫納付金は〇一年度の一兆四千億円から〇四年度の千七百億円に一兆円以上も減っています。

 大門氏は、「異常な量的緩和の結果、日本銀行は負の遺産を抱え込んだ」と指摘。量的緩和政策は、当面の国債消化や株価対策に日本銀行をひきこむものであったとのべ、政府や与党による日銀への圧力を批判しました。


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