2006年2月23日(木)「しんぶん赤旗」

沖縄の経験から学ぶ

「反対に○をする会」 伊佐氏招き講演会


 山口県岩国市の「艦載機受け入れ反対に○をする会」(略称、反対に○をする会)は二十二日、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を巡る住民投票の経験を学ぼうと日本共産党前沖縄県委員長代理の伊佐真市さんを招き講演会を開きました。

 伊佐さんは「全国初の住民投票。名護市民投票をたたかった一人として告発し、熱い連帯と共同を強く発せずにはおれない」と、沖縄全県から集めたカンパを「反対に○をする会」の吉岡光則会長=山口県高教組委員長=に手渡しました。講演で伊佐さんは、保守の地盤の強い辺野古で「ビラを配ると人が逃げていく」ところから運動が始まったことを紹介。それでもビラを配り続け、十人、二十人の学習会を積み重ねていきました。

 住民投票への妨害については、投票方法が基地建設の賛否を問う二者択一から条件付き賛成・反対を加えた四択に変質させられたことを報告。企業による「賛成○」投票への動員がかけられ、防衛施設局の職員が全戸を訪問しました。「容認しなければ地域振興策はない」との脅しもあり、岩国の移転容認派と共通する手口もありました。

 伊佐さんは「『大事なことは市民が決める』の一致点で運動を広げてきた。名護は反対の意思を示したことで、いまだ杭(くい)一本打たせていない。岩国らしい運動をつくってください」とエールを送りました。


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