2006年2月23日(木)「しんぶん赤旗」
岩国住民投票 来月12日
説明会始まる 市長「地元の声を国に」
米海軍厚木基地(神奈川県)空母艦載機の米海兵隊岩国基地への移転受け入れの賛否を問う住民投票(三月十二日)について、山口県岩国市は二十一日から住民説明会を始めました。
初日夜、同市北西部の御庄小学校で開かれた説明会には住民ら約百五十人が参加しました。
井原勝介岩国市長は、「市の将来を決める重要な問題なので、直接住民の意思を確認し、地元の意見として国に届ける。そのために投票を実施する」と強調しました。
そのうえで、「全国からも注目されている。多くの人が投票してほしい」と呼びかけました。
参加者からは、「この地域は騒音はあまり影響はないが、対岸の火事とは思っていないので投票率が50%を超えるよう投票にいきたい」「騒音だけでなく墜落事故や治安も心配だ」などの意見が出る一方、「住民投票の効果はあるのか」「国に盾突いたら、地域振興策は示されないのでは」などの声も上がりました。
井原市長は「大事なことは、住民の一致した考えを国に届けること。恐れることはないと思う。国と自治体が対等に物を言える立場をつくった方がよい」と答えました。
男谷勝宏御庄地区自治会連合会長は「住民投票を実施するからには、投票率が50%を大きく超えて成功させなければならない。これ以上米軍がくるのは絶対に反対だ」と語っていました。
説明会は三月六日まで十五カ所で開かれます。