2006年2月23日(木)「しんぶん赤旗」
米岩国基地、低空飛行認める
米海兵隊岩国基地のアプトン報道部長は二十二日、正体不明の戦闘機が昨年十二月、中国山地で低空飛行訓練を行っているのが目撃され、「在韓米軍機ではないか」とみられていた件は、「事実だ」と認めました。日本共産党岩国基地調査団に答えました。
同報道部長によると、飛来したのは米空軍烏山(オサン)基地所属のA10地上攻撃機二機です。「岩国基地に着陸せず、直接、当基地の飛行コースに入った。今後は岩国基地のルールを守ってもらうよう申し入れた」と述べ、米軍内の規定に反した飛行だったことを明らかにしました。
A10は、超低空を長時間飛行して敵の車両などを目視攻撃するのが任務です。破壊力のある機関砲を搭載し、すさまじい爆音を立てて飛行するのが特徴。中国山地では米軍機の低空飛行訓練による爆音で、住民が苦しめられています。在日米軍機に加えて外来機も日常的に飛来している実態が浮き彫りになりました。