2006年2月21日(火)「しんぶん赤旗」

市長、議会で反対表明

岩国米軍部隊移転 「住民の意思確認」


 山口県岩国市の住民投票発議後、初の岩国市議会が二十日から始まりました。井原勝介市長は米空母艦載機部隊移転について「住民の安心・安全を考えると反対だ」と改めて白紙撤回を求める考えを示しました。

 住民投票に至った経緯について市長は、「移転反対決議をした議会で、移転受け入れ前提の議論が行われ始めた」と、議会の多数と市長の意見が乖離(かいり)して岩国市として統一した方針を示せなくなったと指摘。「市民に重大な影響を及ぼす問題であり、最終的な判断を市民に問いたい」と発言しました。

 「基地は国の専管事項だから住民投票はなじまない」との議論には「岩国基地の問題は市民生活にかかわる市政の最重要事項。国は岩国市に議論を求めておりこれに住民の意思を確認した上で市の対応方針を示すのは当然だ」と語りました。

 保守二会派を中心に「住民投票は無意味」「棄権も選択肢」との意見が出ました。市長は「棄権を選択肢に含めるのはいかがなものか」と応じました。

 日本共産党の大西明子議員は、山口県・県東部十一市町村意見交換会で山口県副知事が移転容認を前提に地域振興策を国と協議するよう促した問題で「重大な内容。議事録を公開するべきだ」と求めました。市は「主催した由宇町と相談して回答する」としました。


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