2006年2月20日(月)「しんぶん赤旗」
5万枚のビラ配布開始
山口県岩国市 住民投票めぐり市民と対話
「艦載機受け入れ反対に○をする会」
山口県岩国市は約四万七千世帯。同市の「艦載機受け入れ反対に○をする会」(労働組合、民主団体、日本共産党が加盟。吉岡光則代表)が、全世帯数を超える五万枚のビラ配布を十九日、開始しました。
同市では三月十二日、アメリカ軍再編による海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊(五十七機)の岩国受け入れについて市民の賛否を問う住民投票がおこなわれます。
「五万枚ビラ」は薄黄色の地に「三月十二日 住民投票・受け入れ反対に○を!」の大見出しのものです。
同日午後、市内の麻里布(まりふ)町の繁華街では同会の約二十人が街頭で買い物客にビラを配布しました。
自分から手を出す買い物客や歩きながら読みふける人もいます。
ビラを配る人と通行人との対話の輪があちこちにできます。
重村秀生さん(80)に女性が「住民投票にいくのがいいんでしょうか。どうでしょう」と声をかけます。そして「ビラを読んで、よう考えましょう」といって去っていきました。
マイクで訴える久米けいすけ県平和委員会代表理事や「反対に○をする会」の藤本博司事務局次長。
話を聞いていた女性(80)は「投票にいって受け入れに反対しょうと思います。いまでも飛行機の爆音がきびしいですからね。夜十時ごろまであります。耳がよく聞こえるもんで、うるそうていけんのんです。それに、夫が広島の原爆の二次被爆者です。基地があるとねらわれるんじゃないかと思って不安なんです」と話していました。
同会は、このビラを地域や街頭で配布しきる構えです。