2006年2月20日(月)「しんぶん赤旗」

郷土守り米軍拒む

新田原基地の町で集会

宮崎・新富


 「美しく平穏な郷土を危険な米軍基地の街にしないために、ともに手をつなごう」―。「新田原に米軍くるな!2・19県民大集会」が十九日、宮崎県新富町で開かれました。新富町は、米軍嘉手納基地(沖縄)のF15戦闘機訓練移転候補の自衛隊新田原基地を抱えます。

 地元町民をはじめ、宮崎県内や九州で基地を抱える平和・市民団体や労働組合など六百人が参加しました。

 福岡、熊本、大分、鹿児島各県の平和団体の代表が日米共同演習を告発し、ともにたたかう決意を表明しました。

 日本共産党の仁比聡平参院議員は、新田原基地周辺で一九六四年からでも二十六回の墜落事故が起き人命が失われる重大事故もあったと指摘。「耳をつんざく爆音などで平穏な生活と街づくりに支障がでている。基地の恒常化や強化に反対する自治体ぐるみの運動を盛り上げましょう」と連帯のあいさつをしました。

 「『米軍基地再編』反対と憲法九条を守ろうとの世論を広げ、戦争のない平和な世界と日本を実現するために奮闘する」ことを趣旨とする集会決議を採択。参加者は「母と子は許さない。米軍基地NO」「米軍くるな」「平和が好き」などと書いたプラカードや横断幕を手に商店街を、ピースウオークしました。

 新富町から参加の男性(62)は「もし米軍が来れば、自衛隊と合わせて、騒音がいままでの二倍以上になると思う。米兵は殺人の訓練を積んできた人たち。凶悪犯罪が心配だ」。新富町で雑貨店を営む女性(49)は、「慣れっこになっても、訓練があると電話の声も聞こえないし、夜間訓練で寝られない。米軍には来てほしくない」と話していました。


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