2006年2月18日(土)「しんぶん赤旗」

核廃絶へ新署名 世界に反響

政府関係 3氏賛同


 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が提唱し、年初から国内外でとりくまれている新しい署名「すみやかな核兵器の廃絶のために」が反響を呼んでいます。十七日までに、政府関係者三氏から日本原水協に賛同のメッセージが届きました。いずれも国際政治の場で、核軍縮、核不拡散問題にかんして重要な役割を果たしています。


 新しい国際署名は、世界の大勢となった核兵器廃絶の流れを確実にし、テロや核拡散を口実にした核先制使用の危険性を強める米ブッシュ政権を孤立化させていくものです。十二月の国連総会にむけて、各地でとりくまれています。

 メッセージを寄せたのは、非同盟運動議長国マレーシアのラジマ・フサイン大使、新アジェンダ連合メキシコのルイス・アルフォンソ・デアルバ軍縮大使、アラブ連盟モハメド・エズ・エルディン・アブデル・モネム特別顧問です。

 フサイン大使は、核不拡散問題を扱うIAEA(国際原子力機関)を担当する国連ウィーン事務所常駐代表です。

 デアルバ軍縮大使は、国連ジュネーブ事務所常駐代表。軍縮問題を扱う国連第一委員会議長を歴任し、昨年の国連総会でも、軍縮論議の実質的進展をめざす非核六カ国の中心となりました。

 アブデル・モネム特別顧問は、重大な動きが続く中東の代表として、昨年の原水爆禁止世界大会で発言しました。

■非同盟政策に合致

 非同盟運動議長国マレーシアのラジマ・フサイン大使 私は喜んでみなさんのイニシアチブを支持します。キャンペーンは、マレーシアと非同盟の政策、核軍縮と廃絶の努力に合致するものです。

■人類救う唯一の道

 新アジェンダ連合メキシコのルイス・アルフォンソ・デアルバ軍縮大使 このキャンペーンは核兵器全面禁止へさらに大きな世論の支持を築くためのものです。二〇〇五年に軍縮分野で経験した後退を克服するため、みなさんのこのとりくみを応援します。メキシコ政府は、核兵器がもたらす危険から人類を救う唯一の道は、核兵器の完全廃絶であると引き続き確信しています。今後も新アジェンダ連合諸国やNGOのみなさんと協力して、核兵器のない世界という目標を達成するために全力をあげたいと思います。

■今年は重要な年に

 アラブ連盟モハメド・エズ・エルディン・アブデル・モネム特別顧問 私は平和活動家のみならず、平和の闘士であるということを長崎で宣言しました。ですから、この署名をもちろん支持し、共同提唱者となります。私たちは国際的な討論の場における貧弱な結果に落胆するべきではありません。今年は重要な年になります。私たちが熱心にとりくみを進めれば、方向を変えることはできます。そして平和と繁栄、正義という最終目的に近づくことができるでしょう。


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