2006年2月11日(土)「しんぶん赤旗」

京都・久美浜原発計画

京丹後市長が撤回要求


 京丹後市の中山泰市長は十日、同市久美浜町の蒲井・旭の両地区に関西電力が三十年間にわたり計画し続けてきた原子力発電所の立地問題について、関電に調査願の文書を撤回するよう求めたことを、市議会全員協議会で明らかにしました。

 中山市長は、九日に関西電力(森詳介社長)の本社に行き、森社長にあてた「久美浜原子力発電所立地問題に関する申し入れについて」を提出。「旧久美浜町以外の住民に原発立地の理解を求めていくことは少なからず困難である」と述べた上で▽電力需要はピークを超え巨費を必要とする新たな電源開発は困難▽このまま計画が進んでも稼動までには相当な時間を要する▽稼動までの間は立地による本格的な地域振興を十分に望めない―などと指摘。候補地の住民とともに、新たに心一つにして地区の振興を行うことを述べています。

 日本共産党京丹後市議団(三人)の松田成渓団長=久美浜町友重=は、「計画撤回への大きな前進で、感動をおぼえます。まだ終止符が打たれたわけではありませんが、計画撤回の申し入れから三十一年間、久美浜町民を中心とする丹後、兵庫の但馬の住民は、札束をえさにした国と、関電の激しい攻撃に立ち向かい、たたかってきました。計画撤回まで、引き続き運動を強めていきたい」と話しています。


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