2006年2月2日(木)「しんぶん赤旗」
千島の領有を正当化
ロシア大統領 ヤルタ協定に初言及
【モスクワ=田川実】ロシアのプーチン大統領は三十一日、クレムリンで内外記者と会見し、日本との領土問題について「日ロ両国は、ヤルタ協定、ポツダム宣言、サンフランシスコ講和条約での国際合意を破らず、双方に受け入れ可能な解決の道を探り始めた」と発言。あらためて旧ソ連による千島列島併合の正当化を図りました。一九四五年二月の米英とのヤルタ秘密協定で、当時のソ連の指導者スターリンは、千島の「引き渡し」を対日参戦の条件として認めさせました。この密約に沿い五一年のサンフランシスコ講和条約に千島放棄の条項が入れられ、日本政府も受け入れました。
しかし、第二次大戦の戦後処理についてソ連を含む連合国側は、戦勝国による「領土不拡大」を表明しており、ポツダム宣言もそれに依拠しています。千島引き渡しと日本側による千島放棄こそ、“国際合意破り”です。
日ロ領土問題で大統領がヤルタ協定に言及したのは初めて。日本共産党は、問題の解決にはヤルタに始まる戦後処理の不公正をただす立場で日本側が、国後、択捉だけでなく全千島の返還と、千島に含まれない北海道の一部である歯舞、色丹のすみやかな返還を求めることが重要だと主張しています。

