2006年1月31日(火)「しんぶん赤旗」

イラク開戦 事前決定

米英首脳 安保理決議関係なし

英紙報道


 【ロンドン=岡崎衆史】英紙メール・オン・サンデー二十九日付は、ブッシュ米大統領とブレア英首相が国連安保理決議の有無に関係なくイラク開戦を決めており、武力行使容認を求める国連安保理決議採択を目指す開戦間際の米英両国の動きはポーズにすぎなかったことを明らかにしました。

 二月二日発売予定のフィリップ・サンズ・ロンドン大学教授(国際法)の著書『無法な世界』(新版)の内容を基に報じたものです。同書は、米政府高官の情報を基に、イラク開戦間際の米英首脳のやり取りを詳述しているといいます。

 メール・オン・サンデー紙によると、サンズ氏の新著は、二〇〇三年一月三十一日の米ホワイトハウスでの会談でブッシュ大統領とブレア英首相がイラク武力行使のための安保理決議採択を目指すことで合意したと伝えられていることについて、「ブッシュ氏は(安保理決議採択を目指す)ふりをしただけだ。ブレアはそのことを知っていただけでなく、支持していた」と指摘しました。

 同紙はさらに、フランスのシラク大統領がイラク武力行使容認決議への拒否権行使を明言したことを理由に、ブレア首相が安保理での決議採択の努力は不毛だと主張したことについて、「実際には、ブッシュとブレアはシラクが表明する前に、開戦を決めていた」と説明。ブレア首相とブッシュ大統領が安保理決議なしでの武力行使を決めていたにもかかわらず、フランスの拒否権行使発言を口実に、決議なしでのイラク開戦を正当化したことを暴露しました。


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