2006年1月30日(月)「しんぶん赤旗」

労働者の声 経団連も無視できない

賃上げは可能だ

JMIU、春闘方針確認

臨時大会 前進回答引き出そう


 JMIU(全日本金属情報機器労働組合)は二十八日、東京都内で第三十五回臨時大会を開催。「若者に安定した雇用を」「すべての仲間の賃上げ」を掲げ、賃上げを実現するとの春闘方針を確認しました。

 生熊茂実委員長は、ライブドアや米国産牛肉輸入の問題で「構造改革」への批判が強まり、日本経団連も「働く人の意欲を高める適切なかじ取り」と職場の不満を無視できなくなっていると指摘。この労働者の要求とエネルギーを生かすなら、賃上げは可能と力を込めました。

 春闘方針を提案した三木陵一書記長は、すべての支部・分会が、(1)企業内最低賃金(2)年齢別最低賃金(3)均等待遇と男女差別の是正(4)雇用拡大―の要求を「統一要求書」としてとりくみ、前進回答を引き出そうと呼びかけました。職場の非正規労働者の正規雇用化や新入社員の雇用拡大を求めるとともに、改正高齢者雇用安定法に基づく選別なしの定年・雇用延長の実現を強調。憲法改悪・国民投票法阻止のためスト権も確立してたたかうことを呼びかけました。

 討論では、「賃下げを通告された派遣労働者が、派遣元に『労組と相談した』と話したら、すぐに賃下げをとりさげた。初めて育児休暇をとった女性が職場復帰したさい、『会社は不利益な扱いをするな』と組合が申し入れたところ、その女性が組合に加入した。派遣や女性に頼りにされる組合をめざす」(東京北部の支部)、「雇用延長問題学習交流集会を開いたところ、中立労組も参加。労働者の関心の深さがわかった」(神奈川地本)との発言がありました。

 直接雇用を求めている徳島・光洋シーリングテクノの代議員が、解雇通告をはねかえしてたたかっていることを報告。所属する地域支部に、ほかの事業所で働いている派遣労働者が新たに加入していることをのべ、「派遣で働く若者たちのためにがんばる」と力を込めました。

 全労連の坂内三夫事務局長、日本共産党の笠井亮衆院議員が連帯あいさつしました。


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