2006年1月30日(月)「しんぶん赤旗」
“基地の街 もう返上”
神奈川・相模原 市自治会連合会が大会
1200人参加
米軍・キャンプ座間強化に反対
米陸軍・キャンプ座間(神奈川県相模原市、座間市)などの基地強化に反対して、相模原市で二十九日、市自治会連合会が主催した、初めての市民大会とデモ行進が取り組まれました。乳母車に子どもを乗せた若い夫婦や両脇を支えられながらも懸命に歩く年配の男性など、千二百人の市民が参加しました。
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日米両政府による米軍再編・強化の「中間報告」では、キャンプ座間への米軍と陸上自衛隊の新司令部新設や、相模総合補給廠(しょう)への陸自普通科連隊の配置が計画されています。
相模原駅近くで開かれた市民大会では、主催者を代表して市自治会連合会の三橋豊会長が「基地がこのまま続くことは、市民にとって耐えられない」と指摘しました。
小川勇夫相模原市長、今井満市議会議長が来賓あいさつ。小川市長は、「中間報告」に対し、「歴代政府の怠慢だ。何十年間も基地返還、基地のないまちづくりをと言ってきたのに、上の空で聞いているからこんなことになる」と怒りをぶつけました。
日米両政府による米軍再編・強化の「中間報告」の撤回を求める国への要請文を採択。超党派の県議、市議が紹介され、日本共産党からは、河野幸司県議団長(同市選出)、相模原市議団も参加しました。
参加者は、市の中心部を占める米陸軍・相模総合補給廠のフェンス沿いに、「黙っていると百年たっても基地の街」の横断幕が張り出された公民館を見ながらデモ行進。補給廠に隣接する小山地区連合自治会長の岸久夫さん(73)は「補給廠がある場所は、東京で言えば丸の内。だれが考えても、こんな人口密集地の市街地に、基地はいらないですよ」と語ります。
沿道では「基地返還へ市民全体でがんばりたい」(市内横山地区の笹村晃平さん、六十四歳)とデモに加わる人など、市民の熱い息吹を示しました。