2006年1月29日(日)「しんぶん赤旗」

湿地再生シンポ開幕

内外から研究者・市民700人

滋賀


 「国際湿地再生シンポジウム」が二十八日から滋賀県内の会場で始まりました。多様な生物の命を支え、漁業や農業、資源採取、水質浄化、レクリエーションなど湿地の果たしている役割を明らかにし、再生の方策を専門家などが話しあいます。

 滋賀での開催は、湿地の賢明な利用を定めたラムサール条約に琵琶湖が登録されていることから。国や県、湿地保全のNGOなどが主催し、海外二十カ国を含む、約七百人の研究者や市民活動団体が参加しました。

 二十八日は、干拓農地を琵琶湖の内湖、ビオトープに再生した、びわ・湖北町の早崎内湖で約二百人がコハクチョウなどの水鳥やヨシなどを観察。また大津市内のホテルで開かれたシンポでは、基調報告や各地の湿地再生事業を報告しました。

 シンポジウムは二十九日まで開かれ、同日は、この五十年間に埋め立てなどで世界の湿地の約七割が消失したと訴える「湿地再生琵琶湖アピール」を採択する予定です。


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