2006年1月29日(日)「しんぶん赤旗」

基地強化反対 広げよう

移転を問うシンポ

岩国市


 「空母艦載機部隊の岩国移転を問う」シンポジウムが二十八日、山口県岩国市内で行われ、中国地方から四百五十人が参加しました。山口県労働組合総連合や民主団体などの実行委員会が主催。広島市立大学平和研究所の浅井基文所長が米軍の世界戦略から米軍再編を論じました。

 浅井氏は日本が戦争にまき込まれるとしたら米軍の戦争に加担したことによる反撃だと指摘。「日米安保体制は日本を守るためでなく米軍がしかける戦争に日本を巻きこむものだとはっきりした。今こそ米軍再編にノーを突き付ける運動が必要だ」と述べました。

 岩国市の田村順玄市議は「市民が一つになって反対運動を広げていくことが国に対して大きな影響を与える」。「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」の柴田もゆる代表=牧師=は「住民は生活感の中から基地強化ノーの声を広げたい。移転反対を表明している行政をくじけさせないように応援したい」と語りました。

 山口県平和委員会の久米慶典筆頭代表理事は、国が示した騒音予想コンター図について「想定のもとになった飛行回数や飛行経路など、過去のデータの寄せ集めにすぎない。岩国の再編は海軍・海兵隊の統合で軍の運用も訓練内容も根本的に変わるのに、なぜできあいのデータで騒音が予測できるのか」と疑問を指摘しました。

 参加者からは「昔の宮島は、船やお寺の鐘の音だけだった。久しぶりに行って爆音のすごさにびっくりした」「島根県の益田でも深夜の爆音がひどい」といった声が寄せられました。


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