2006年1月29日(日)「しんぶん赤旗」
米兵犯罪 許さない
横須賀で抗議集会
原子力空母配備ノー
「米兵の犯罪は許さないぞ」「米軍は日本から出て行け」―米海軍・横須賀基地(神奈川県横須賀市)に向け、怒りのこぶしを突き上げる人たち―。横須賀を母港とする米空母キティホーク乗組員による女性殺害事件に抗議して二十八日、同市のヴェルニー公園で「1・28米兵による女性殺害事件糾弾緊急抗議集会―原子力空母の横須賀配備を阻止しよう」が開かれました。約八百人が参加し、集会後、基地に向けてデモ行進し、怒りを込めた決議文を基地の当直将校に手渡しました。
主催は、平和・民主団体、共産党などがつくる実行委員会。
横断幕やのぼりをかかげたデモ行進に沿道の市民も注目。「事件が起きてから、道を歩くのも怖くて前後を見回します。政府はもっとちゃんと対処してほしい」(女性、七十四歳)、「戦後、半世紀以上も外国の基地があるなんて。本当に独立国なのか」(遠藤秀雄さん、六十八歳)と語りました。
集会では冒頭、事件で殺害された会社員の佐藤好重さん(56)を追悼して黙とう。主催者を代表して、新日本婦人の会神奈川県本部の高浦福子会長が、東京・八王子市での小学生ひき逃げ、横須賀市立中学校への不法侵入など相次ぐ米兵の犯罪を厳しく批判しました。
日本共産党の吉川春子参院議員が情勢報告に立ちました。
吉川氏は、米兵犯罪の背景に(1)日本政府の屈辱的姿勢(2)米軍に特権を定めた日米地位協定(3)イラク戦争に横須賀の空母も出撃し、多数のイラク国民を殺りくして、参戦した米兵の心がすさみきっている―問題があると指摘。地位協定改定や、イラクからの米軍の撤退、基地撤去の重要性を強調し、「原子力空母来るなの世論を高めましょう」と呼びかけました。
日本共産党の畑野君枝前参院議員、ふじたちえこ、みわ智恵美、鈴木とも子各神奈川県議、ねぎしかずこ横須賀市議団長、狩野宏子八王子市議も参加しました。
同日は「米兵による横須賀の女性殺害事件に抗議する神奈川女性の緊急アクション」も取り組まれ、参加者は、抗議集会に合流しました。