2006年1月23日(月)「しんぶん赤旗」
米軍の実弾演習反対
大分・日出生台 住民たちが抗議
大分県の日出生台演習場で実弾砲撃演習を行う沖縄駐留米海兵隊の本隊(約二百人)が二十二日、大分空港を経て同演習場に到着しました。演習場ゲート前では、地元住民や、「米軍基地と日本をどうするローカルネット大分・日出生台」など、約百五十人が米軍演習に反対し、抗議の声を上げました。
昨年十月の米軍再編「中間報告」で、日米両政府が米海兵隊の「緊急事態への対処能力」を「決定的に重要な同盟の能力」と評価してから、米海兵隊陸上部隊の実弾砲撃訓練が本土で行われるのは初めて。同実弾演習は、沖縄から本土に分散・移転されたもので、六回目。三十日から二月十日までのうち八日間の計画です。
演習場ゲート前は、過去の抗議行動でトラブルもおきていないのに、警察と自衛隊が例のない警備体制。抗議行動の参加者は「テロを警戒するなら、危険があるのは、私たちではなく、米軍だ」と批判しました。
九重町の河川敷公園では、日出生台米軍演習反対大分県各界連絡会が反対集会を開き、三百五十人が参加。地元玖珠町の農業、衛藤洋次さん(46)は「ふるさとと胸を張っていえる日出生台を守っていきたい」と訴え。ローカルネット大分・日出生台の浦田龍次さん(42)が「日出生台での米軍訓練に反対することは、憲法をないがしろにする国にはしたくないとの思いを示すことにもなる」とよびかけました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が情勢報告しました。