2006年1月23日(月)「しんぶん赤旗」
沖縄・名護市長選
新基地押しつけ「ノー」訴え
我喜屋氏34%獲得
米軍キャンプ・シュワブ沿岸域への新基地建設を最大争点に全国の注目が集まった沖縄・名護市長選は二十二日投開票され、「新基地ノー」「市政刷新」を訴えた我喜屋宗弘氏(59)=日本共産党、沖縄社会大衆党、社民党、民主党、自由連合推薦=は一万一千二十九票(得票率34・31%)を獲得し善戦健闘しましたが及びませんでした。当選は岸本建男市長後継の島袋吉和氏(59)=自民、公明両党推薦=。
多くの政党、市民団体に推された我喜屋氏は、「基地ノーの市民の意思をキッパリ示そう」と新基地建設問題を前面に掲げ、市民本位の市政への刷新を訴えて、市民の支持を広げました。
日本共産党は「政府にすり寄り、基地を受け入れる人ではなく、『基地ノー』と政府にものがいえる人でこそ、市民のくらし、福祉が守れる。市民の願いが生きる新しい名護へ」と訴え、我喜屋氏勝利のために全力で奮闘しました。
政府・自民党幹部の全面バックアップをうけた島袋氏は、日米両政府が合意した沿岸案には反対を表明しつつ、別の案が示されれば政府と「協議する」と新基地受け入れの余地を残してきました。しかし演説では一切基地問題にふれず、ごまかしに終始しました。
自公陣営は二〇〇二年の前回市長選で二万三百五十六票(得票率64・61%)を得ましたが、今回は得票を大きく減らしました。
当日有権者は四万三千百四十四人。期日前投票が九千五百八十八人(22・22%)に及び、前回不在者投票より二千人以上も上回りました。今回投票率は過去最低の74・98%(前回77・66%)でした。
開票結果は次の通り。
当島袋 吉和59無新
一六七六四
我喜屋宗弘59無新
一一〇二九
大城 敬人65無新
四三五四