2006年1月22日(日)「しんぶん赤旗」

外国の党・組織からの党大会へのメッセージ


■ギリシャ共産党

 親愛な同志のみなさん

 ギリシャ共産党中央委員会は、日本共産党第二十四回大会のすべての代議員のみなさんに連帯のあいさつを送ります。

 貴党の大会の議事と、その決議の実践が成功裏にすすむよう願っています。

 ギリシャ共産党は、日本国憲法の反動的改定に反対し、米軍駐留と米軍によるイラク占領への日本の自衛隊の参加に反対する貴党の一貫したたたかいを評価しています。

 私たちは、世界の平和運動、とくに核軍縮とすべての核兵器禁止をめざす貴党のたゆみない戦闘的な活動を高く評価しています。

 私たちは、大資本、帝国主義的組織、各国政府などの押しつける新自由主義的政策によって強められた、資本主義的リストラ、民営化、社会的支出の削減、政治的社会的権利への、とくに職場における侵害などに反対する貴党の活動に連帯を表明します。

 私たちもまさに同じ問題に直面しています。ソ連と他の欧州の社会主義国の崩壊後、帝国主義者たちは全世界でますます侵略的になり、勤労人民にたいしてますます連携を強めて向かってきました。同時に、レーニンが分析したように、彼らは、勢力圏および、エネルギー、市場、労働力にたいする新植民地主義的支配をめぐって争うなかで、軍国主義と帝国主義戦争を増大させることで、ますます攻撃的になり、世界平和への危険性を強めました。

 私たちは、全欧州で生活水準と人民の権利への全面的攻撃を経験しつつあります。同時に人民による大規模な抵抗と闘争が発展し、人民による反撃の可能性が生まれています。一九九〇年代初頭と比べ、欧州連合(EU)の威信と信頼性は大きく低下しています。フランスとオランダでの国民投票がそれを証明しました。

 資本主義はますます攻撃的になる一方、その限界がますます近づいています。未来への不安によって、新たな反共主義の波がEUと欧州で強まっており、これは欧州理事会が復活させつつあるものです。それは、すべての新たな反民主主義的、抑圧的な政策と一体となってすすめられており、新旧の敗北主義的、日和見主義的潮流の支援を受けています。欧州での、あるいはより広範な共同行動の必要性を客観的に分断し弱める、このような方向への非常に否定的な展開が、欧州連合内での非常に否定的な力関係の限界にもとづく欧州左翼党の創設でした。

 戦略的反撃を遂行できる強力で明確な共産主義運動がつくられない限り、国民的運動と徹底した進歩勢力はそれだけ混乱、混迷、体制内化にたいしてより無防備となるだろうというのが、私たちの見解です。

 こうした展開は、革命的原則に忠実な共産党が果たすかけがえのない役割を明確に示しています。わが党の考えでは、勤労人民の利益にかかわるすべての重要な問題に対する共産主義的観点を際だたせ、人民の唯一の現実的な選択肢として社会主義を再生させるためには、共産主義者の明確で目に見える国際的な存在が必要です。

 この目標の実現にむけ努力を傾けているわが党は、一九九〇年以来、他の共産党と協力して、毎年アテネで国際会議を開催し、すべての大陸から約七十の共産党・労働党の参加を得てきました。

 私たちの考えでは、社会主義の目標を掲げ、共産主義運動の創始者によって定式化された価値と原則を堅持する共産諸党は、今日の否定的な国際的力関係に反対する強力な抵抗となり、二十一世紀における社会主義的観点を持った共同戦略を練り上げるうえで大きな貢献となるかもしれません。

 貴党の機関紙が、ギリシャにおける私たちのいくつかの活動を報道されたことに感謝の意を表明するとともに、あらためて、私たちが、両党の情報交換、協力と連帯を強める用意があることを表明します。

 最後に、親愛な同志のみなさん、あなた方のたたかいが成功することを願っております。

 ギリシャ共産党中央委員会

■スペイン共産党

 親愛な同志のみなさん

 二〇〇六年一月十一日から十四日まで開かれる日本共産党の第二十四回大会への招待状を受け取りました。日程上の都合と組織的な制約があり、この重要な行事に出席することができません。

 スペイン共産党連邦指導部は、この書状をもって、もっとも兄弟的なあいさつをみなさんに送るとともに、大会の任務の成功を心から願う気持ちをお伝えしたいと思います。みなさんの大会が、平和、自由、連帯をめざす、また、国民の利益と社会福祉を守るという私たちの共通のたたかいに際立った貢献となると確信しています。

 しかるべき時期にみなさんの大会の諸決議を受け取れること、そして、両党間の関係の強化に貢献できることを希望します。親愛な同志のみなさん、私たちの兄弟的なあいさつをお受け取りください。

 スペイン共産党 国際関係書記 ホセ・ルイス・センテジャ


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