2006年1月19日(木)「しんぶん赤旗」

岩国基地増強計画反対

広島で今年初の会合

「西部住民の会」新参加


 広島県の行政や労組、住民団体でつくる「岩国基地増強計画反対広島県連絡会議」の今年初の会合が十八日、廿日市で開かれ、厚木基地空母艦載機部隊の岩国基地移転について、現時点で白紙撤回を求めていくことで合意しました。

 連絡会議は廿日市、大竹、江田島、広島、三次の各市長や議長、連合広島などで構成。山口県の岩国市長、由宇町長がオブザーバー参加していました。この日は四回目で「岩国基地拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」が新たに正式メンバーに加わりました。

 会議後、会見した廿日市市の山下三郎市長は「白紙撤回で一致した。運動をどう強化するかが議論になった。行政以外の運動にも積極的にかかわっていきたい」と語りました。

 連合広島が厚木移転撤回を求めるハガキ二万枚を米大統領に送る取り組みをすでに進めており、連絡会議としても協力する意向を示しました。

 会議では国が示した、厚木移転後の岩国基地周辺の騒音予想(コンター図)について「宮島が範囲から外されていて、意図的としか思えない」との意見が出ました。

 大竹市の中川洋市長は「現状でも海上の阿多田島(あたたじま)が騒音被害にあっている。岩国基地の沖合移設でできる新滑走路によって飛行コースが変われば本土の陸上部までが被害にあう」と懸念を表明しました。

 岩国市の井原勝介市長は「条件闘争に移行することはないのか」との問いに「国との協議が始まったばかり。今の段階ではない。撤回を求めていく」と語りました。

 連絡会議初参加の「県西部住民の会」の柴田もゆる氏=牧師=は「正式メンバーに加えていただきありがたい。基地問題の小学習会を重ね、岩国基地拡張反対の一点で、住民の理解を広げる運動を行っている」と活動状況を説明しました。


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